シワのお手入れ、正しくできていますか? 一口にシワといっても、原因によってお手入れの方法が異なります。
「一度できたシワは消えない」とよく聞きますが、適切に対処すれば気にならなくなる可能性もあります。まずは、シワの原因を見極めることから始めましょう。
■そのシワは乾燥小ジワ?加齢によるシワ?
乾燥や加齢、紫外線、同じ表情の繰り返しなど、シワができる原因はさまざまです。中でも、毎日のお手入れで注目したいのが、乾燥によって表皮にできる「乾燥小ジワ」と、加齢によって発生する「真皮性のシワ」です。
乾燥小ジワは、肌表面にある角層がうるおい不足になった際に、厚くなったり硬くなったりして発生する「浅いシワ」です。
加齢によるシワは、肌の奥にある真皮と呼ばれる場所で、ハリやうるおいのもととなるコラーゲンやエラスチンがダメージを受けて発生する「深いシワ」のことです。
シワの見極め方
気になるシワが「乾燥小ジワ」なのか「加齢によるシワ」なのかを見極めたいときは、お風呂上がりの顔を鏡でチェックしてみてください。
入浴直後の肌は、うるおいを含んでいる状態なので、「乾燥による小ジワ」は目立たなくなっているはずです。反対に、「加齢によるシワ」は、深く刻まれたままとなっています。
ただし、お風呂上がりの肌は、放っておくとどんどん乾燥が進むため、チェックをしたらすぐに保湿することが大切です。
■「乾燥小ジワ」と「加齢によるシワ」の対策法
(1)「乾燥小ジワ」は保湿を徹底
乾燥小ジワが気になるときは、保湿に力を入れてみてください。ヒアルロン酸やセラミド、プロテオグリカンなど、保湿力に優れた成分が配合された基礎化粧品がおすすめです。
また、肌の水分を閉じ込めるために、スクワランやワセリンなどの油性成分も補いましょう。乾燥状態が長く続くとシワが深く刻まれるおそれがあるため、早めのお手入れをおすすめします。
(2)「加齢によるシワ」は専用の医薬部外品に頼る
加齢によるシワの場合、従来の保湿ケアだけでは十分にお手入れをすることができません。これは、一般的な化粧品では真皮にまでアプローチすることが難しいためです。
しかし近年は、真皮にまで浸透する有効成分を配合した医薬部外品が注目を集めています。こうしたアイテムを取り入れることで、これまで難しかった深いシワのケアを行うことができるでしょう。
シワの原因を見極められると、自宅でも理想的なお手入れをすることができます。入浴直後の顔を鏡でチェックすることを習慣にして、「シワを増やさないお手入れ」をしましょう。
(コスメコンシェルジュ 古賀令奈
フリーライター/エディター/コスメコンシェルジュ。美容・ヘルスケアを中心として「わかりやすく試しやすい」をコンセプトに執筆。日本化粧品検定1級コスメコンシェルジュを取得し、美容法の提案活動も展開。)
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