食べる量も、食べるものも変わっていないのに、なんだか太ってきた、たるみが気になる……。これは30代に入れば誰もが通る道かも知れません。そんな方におすすめのダイエット法が「咀嚼」。よく噛むだけで、エイジングケアになりそうですよ!
■「咀嚼」アンチエイジングパワー4つ
(1)食べ過ぎ予防に
美味しいものや好物の食べ物を見て、お腹がいっぱいでも「食べたい」と思うのは、食欲は脳がコントロールしているから。大分医科大学の坂田名誉教授によれば、よく噛むことで脳内にあらわれる「ヒスタミン」には、満腹中枢を刺激して食欲を抑える効果があるそうですから、食べ過ぎ予防に期待大!
(2)トリプルで脂肪をブロック
ヒスタミンは交感神経を刺激して、既に身体に蓄積された脂肪の分解を促します。また、脂肪の合成に必要な酵素の働きを抑える、糖が脂肪細胞に取り込まれるのを防ぐ、という3つの働きで脂肪の蓄積を防ぎます。
(3)お肌までキレイに!?
唾液に含まれる「パロチン」には、様々な組織の発育や新生をサポートする効果があり、順天堂大学の小林教授によれば、毛細血管を丈夫にする効果もあるそう。毛細血管が丈夫になれば、お肌の細胞まで酸素と栄養が届けられます。また、唾液には「EGF」という上皮成長因子が含まれ、皮膚や粘膜の再生を促し、スムーズなターンオーバーを促す作用がありますから、よく噛んで唾液をしっかり分泌させましょう。
(4)小顔効果も!?
顏の筋肉の7割以上が口の周りに集中しています。よく噛んで口を動かすことで、顏の筋肉が鍛えられ小顔効果も期待できそう!
■噛む回数を増やすコツ4つ
ズバリこの4つです!
1. ひと口で食べきれない大きさに切る
2. 「硬いもの」を選んで食べる
3. ひと口を小さくする
4. お茶やお水で流しこまない
噛むだけでOKの0円アンチエイジング法。外食や旅行先での食べ過ぎ予防にも役立ちますね。1口30回を目安に、よく噛んで食べる習慣をつけたいですね。
(美養フードクリエイター 岩田 麻奈未)
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【参考】
※よく噛んで味わって食べる効果 - 花王健康科学研究所
※かめば若返る…唾液腺ホルモン「パロチン」出す方法 – 女性自身
※成分情報 EGF – わかさ生活