良質な間食として紹介されることが多くなったチーズ。タンパク質やミネラルが豊富で、栄養価の高い食べものです。チーズ売り場には、さまざまな種類のチーズが販売されていますが、みなさん、どのようなチーズを選んでいますか?
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、知っているようで知らないチーズの種類と、美容と健康に役立つ選び方・食べ方をご紹介します。
■チーズの種類
チーズは、くわしく分けるととても種類が多いのですが、ここでは、よく見かける4つのタイプのチーズについてご紹介したいと思います。
(1)フレッシュタイプ
原料となる乳に、乳酸菌や酵素などを加えて、ホエイと分離させて固めたものです。モツァレラチーズ、クリームチーズ、マスカルポーネなど、フレッシュなまま食べるチーズです。
チーズは、発酵食品ともいわれますが、フレッシュタイプの場合、有用菌が含まれているものもありますが、発酵食品といえるような熟成期間は経ていません。熟成させていないため、塩分量が少ないのが嬉しいところです。ただし、ph調整剤などの保存料が添加されているものもありますから、購入する際には、必ず成分表示を確認しましょう。
(2)カビタイプ
塩漬けにしたフレッシュチーズを、白カビや青カビとともに熟成させたものです。カマンベールやブリー、ロックロールやゴルゴンゾーラ、スティルトンなどが有名ですね。
このグループは、有用菌が作り出した発酵食品といえるチーズです(ただし、加熱して熟成を止めたものも販売されています)。
なめらかな食感で口当たりの良いものが多いですが、塩分量が多いため、食べ過ぎには注意しましょう。
(3)ハードタイプ
フレッシュチーズから水分を抜き、塩発酵させたものが、ハードタイプのチーズです。パルメジャーノ、コンテ、ミモレットなど、削り下ろしたり、薄くスライスして食べることが多いチーズです。
ハードタイプは、短いものでも半年、長いものでは3年ほど熟成させたものもあり、コクのある深い味わいが楽しめるチーズです。
水分が少ないため、タンパク質が豊富ですが、やはり塩分量は多いので注意しましょう。
(4)プロセスチーズ
上記3つのチーズと一線を画すのがプロセスチーズです。数種類のフレッシュチーズを加熱して混ぜ合わせ、再度固めたものです。
加熱という過程を経ているため、保存性には優れていますが、フレッシュチーズと同様に添加物が含まれている場合もありますから、必ず確認しましょう。
■美容と健康に役立つチーズの選び方・食べ方
選び方
(1)保存料など無添加のものを選ぶ
同じ食べるのであれば、身体にやさしいナチュラルなチーズを食べたいですよね。無添加のものを選びましょう。
(2)非加熱のものを選ぶ
加熱が悪いわけではありませんが、せっかくなら、生きた菌の風味のあるチーズを選びましょう。
食べ方
塩分量が多いので注意
口当たりがよく、ついつい食べ過ぎてしまうチーズですが、長期熟成させているため、塩分量は多いので注意しましょう。必ず、野菜やくだものを添えるか、水やお茶などの水分をしっかりとりましょう。
いろいろな種類のチーズがありますが、それぞれに個性があります。お気に入りを見つけて、美味しく食べてキレイを目指したいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)
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【参考】
※チーズの種類 - 雪印メグミルク