みなさん、朝ごはんは食べていますか? 朝食は、体内時計をリセットする大切な合図となるものです。無理にしっかり食べる必要はありませんが、なにかしら食べて、身体に「朝が来た」ことを知らせることが大切です。
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、朝ごはんの習慣がない人でも簡単に食べられる「時短朝ごはんレシピ」を3つご紹介します。
■朝ごはんが身体に必要な理由
私たちの身体には体内時計が備わっていて、この体内時計が刻むリズムにより、自律神経やホルモンのバランス、代謝がコントロールされています。そのため、体内時計のリズムを崩さないことが、「巡りのよい身体作り」のポイントとなります。
この体内時計は、24時間ちょうどで動いていないため、毎朝のリセットが必要です。
朝日を浴びて、目から太陽の光が入ることで、脳にある「親時計」がリセットされます。そして朝ごはんを食べることで胃腸が動きだし、それぞれの臓器に備わっている「子時計」もリセットされます。
ですから、巡りのよい身体作りのために、朝ごはんは大切なのです。
■5分でできる!簡単朝ごはんレシピ3つ
(1)オーバーナイトミューズリー
前の晩に、マグカップに、1/4程度のミューズリー、その3倍程度のヨーグルトを加え、よく混ぜて冷蔵庫に入れておきます。
朝は、出して食べるだけ! 甘味が欲しい方は、メープルシロップやハチミツを加えてみましょう。
夜の間に、ミューズリーがヨーグルトの水分を吸って柔らかくなり、とても食べやすい朝ごはんになります。
ミューズリーは、善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維が豊富です。また、ヨーグルトには乳酸菌が含まれていますから、腸を元気にしてくれる朝ごはんになります。
(2)とろろ昆布のお味噌汁
お椀に大さじ1/3の味噌、お好みの量のとろろ昆布を入れてお湯を注ぐだけ。簡単お味噌汁の出来上がりです。
とろろ昆布から出汁が出て、お湯を注いだだけでも美味しいお味噌汁が出来上がります。昆布は、食物繊維の塊です。味噌も発酵食品ですから、胃腸を温め、腸の働きをサポートしてくれます。
(3)キウイ
朝はあまり食欲がなく、「水っぽいものやさっぱりしたものなら食べられる」という方におすすめなのがキウイです。キウイは、半分に切ってスプーンですくって食べることができるのでお手軽ですね。
キウイには、善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維と、腸内で水分を吸って数十倍に膨らみ、腸の動きをサポートする不溶性食物繊維がバランスよく含まれています。ビタミンCも豊富ですから、紫外線が強くなるこれからの季節にもピッタリですね。
体内時計をリセットして気持ちよく一日を過ごすため、朝ごはんの習慣がない方も少しずつ食べる習慣をつけてみてはいかがでしょうか。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)
【関連記事】
・“夜の腸活”がカギ!今始めたい「夜の美腸習慣」3つ
・「朝納豆」で腸活!ダイエットにも◎な朝納豆の食べ方
・腸活に役立つ「チョコレート」の選び方&食べ方って?
・腸活のために毎日食べたい!簡単「作りおきレシピ」3つ