最近、目の乾きが気になってきていませんか? 目を守る涙の量が減ってしまうことによって起こる「ドライアイ」は女性に多く見られ、スマートフォンの使いすぎやコンタクトレンズの着用などの原因に加え、女性ホルモンのバランスの崩れや、アイメイクなどの化粧品の影響が原因しているとも言われています。さらに、30代・40代の女性、特に更年期になるとドライアイになりやすいんだとか!
■「私、ドライアイかも!?」簡単チェック
ドライアイの症状は典型的な目が乾きだけではありません。以下の症状なども、ドライアイの症状です。また、「10秒間目を開けていられない」という人はドライアイの傾向があります。
●目が疲れる
●目がゴロゴロする
●光が眩しく感じる
●物がかすんで見える
■気になったらすぐできる「ドライアイ対策」
(1)意識してパチパチとまばたきをする
スマートフォンやパソコン画面などを見ているときは、まばたきが少なくなりがちです。まばたきは涙の分泌を促したり、目の表面に涙を均等にいきわたらせてくれるので、「目が疲れてきたな」と感じたら、意識してまばたきしてみましょう。
(2)ツボを押す
睛明(せいめい)という、目頭の先端のくぼみにあるツボを、目を閉じて両方の人差し指で優しく押しましょう。5〜10秒を数回繰り返します。
(3)目を温める
可能であれば目が疲れたと感じたとき、すぐに蒸しタオルなどで温めるのがおすすめです。日中にできるタイミングがないという方も多いと思いますので、寝る前に10分程度行うのがおすすめです。
■「正しい目薬の使い方」ポイント3つ
ドライアイで目薬をお使いの方は多いと思いますが、回数や滴数を守っているでしょうか?
(1)「パチパチ」せず目を閉じる
目薬をさしたあと目をパチパチさせる方がいますが、せっかく目に入った薬が外に流れてしまいますので、目薬をさしたあとは薬液が表面全体にいきわたるまで、30秒程度軽く目を閉じましょう。
(2)1回1滴でOK
目が乾いて辛いと、ついたくさんさしたくなってしましますが、目薬の1滴は目が受け入れられる容量を考えて作られています。必要以上の量は目から溢れるだけで意味がありません。それどころか目から溢れた目薬で目の周囲がただれてしまうという可能性もあるので注意しましょう。
(3)症状が改善されないときは眼科へ
「ドライアイくらいで眼科にいくのはちょっと……」と思う方もいらっしゃるでしょうが、市販の目薬は防腐剤が多く含まれているものもあり、長期に使用するには注意が必要。市販の目薬で改善しない場合はきちんと眼科で診てもらいましょう。
いかがでしたか? 30代・40代こそ気をつけたいドライアイ。症状でお悩みの方は、ご紹介した方法をさっそく試してみてくださいね。
(看護師/ホリスティックビューティインストラクター 山本幸美)
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【参考】
※ドライアイ 目の病気百科 – 参天製薬
※VDT作業での目の酷使による疲労実態と、蒸しタオルの温め効果を実証 – 花王
※疲れ目がラクになるツボ サワイ健康推進課 – 沢井製薬
※ドライアイ(目の乾き)の対処法 健康キレイナビ – ライオン