国民的課題ともいわれる“減塩”。40代からは、そろそろ減塩にも気を付けたいですよね。塩味が強くなれば、自然と甘味や油味も濃くなってしまいます。健康のためはもちろん、濃い味を好む人は肥満傾向にあるといわれていますから、体型維持のためにも減塩を始めましょう!
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、美味しく減塩するためのコツを3つご紹介します。
■美味しく減塩!味付けのコツ3つ
(1)味は後からつける
調理中に味をつけるのが一般的ですが、味を後からつけることでも減塩になります。
調味料は、食材に染み込んでしまうと舌で味を感知するまでに時間がかかりますが、口に入れた瞬間に調味料の味がすれば、味を強く感じることができます。
例えば、魚や肉を焼く場合、「塩をふってから焼く」「加熱中に調味料を染み込ませる」のではなく、「焼いてから塩をふる」「焼いた肉にソースとして調味料をかける」など、後から味を付ける調理法を選びましょう。
(2)香りを利用する
お料理の味を薄くしすぎると、なんだか物足りなさを感じてしまうものです。
そんな時には、スパイスや香味野菜の香りをプラスしてみましょう。スパイスなどの香りや辛味は、お料理の味に強さをだし、塩味の薄さを補ってくれます。
サラダには、ドレッシングを控えめにして、パセリや大葉などの香味野菜を加える、お肉やお魚、野菜炒めの味付けも控えめにして、カレー粉やコショウ、ゴマ、七味唐辛子などのスパイスを加えるなど、香りを加えて味の薄さを補いましょう。
(3)うま味を利用する
昆布やかつお節、トマトなどに含まれるうま味成分は、その名のとおり味にうま味をプラスします。うま味が加わることで、塩味が薄くても美味しいと感じる味わいになります。
「お味噌汁の出汁を濃くとって味噌を控える」「タレやソース、ドレッシングに昆布粉やトマトペーストを加える」など、うま味食材を利用して減塩してみましょう!
塩分は、身体に必要なものですが、とり過ぎると健康を損なうことがあります。すぐに薄味にすることは難しいかも知れませんが、ご紹介した減塩のコツを押さえて、少しずつ減塩に取り組みたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)
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