雨の日が続くと、なんとなくやる気がでない、体調がよくないという不調があらわれる人が多いはず。それもそのはず、梅雨の時期は、低気圧が活発になり、副交感神経が優位になってしまうからなのです。副交感神経が優位になると、体にはどんな不調があわられるのでしょう。その仕組みと、対処法をご紹介します。
■梅雨時期は自律神経が乱れがち!?
血めぐり研究所が2012年に実施した調査によると、梅雨時期に不調を感じている20〜60代女性の30.2%が「だるさ」を感じているそう。梅雨の時期は天気が不安定で、気温や体感温度も変わることによって、身体が変化についていけず、自律神経が乱れやすくなると言われています。そのため、だるさや集中力の低下などの症状が現れるのです。さらに副交感神経が優位になり、リラックス状態に陥るため、活動量が減って怠くなったり、倦怠感を覚えがち。活動量が減るので、血流も悪くなると考えられます。
■だるさを吹き飛ばす!?「温めポイント」5つ
血流が悪くなると、筋肉に栄養や酸素が運ばれず、老廃物もたまりやすくなってしまいます。加えて、この時期はエアコンを使うことも多いので、冷えによる血流の悪化もプラスされるので、5つのポイントを温めてめぐりを整えましょう。「肩」「首」「腰まわり」「太もも」「二の腕の裏側」など、血管が密集し大きな筋肉があるところを温めると、効率的に血流をアップできます。洋服でこれらの部分を温めるようにしたり、市販の温熱シートなどで温めるのがオススメです。
■「香り」×「色」の効果を利用する
休日に雨が降ると、家の中にこもりがち。そんなときは、香りの効果をうまく取り入れましょう。オススメはミントやレモングラスなど爽やかな香りですが、香りは記憶と直結しているため、お気に入りが一番。キャンドルやルームスプレー、アロマオイルなどで上手に取り入れましょう。また、クッション、タオル、花などの色も使い分けると、気分転換に。
●家の中で静かに過ごしたいとき…寒色系の色
●アクティブに活動したいとき…暖色系の色を
を選ぶといいでしょう。
■「炭酸水パワー」でリフレッシュ
エアコンで冷えた身体を温めるのには、入浴がオススメ。中でも、炭酸水を入れた「炭酸入浴」は、毛細血管を刺激し、血流が促進され、だるさや疲労感をやわらげることができます。炭酸ガス入りの入浴剤や、炭酸水をたっぷりと湯船に入れて5分程度、ゆっくり浸かるといいでしょう。「炭酸入浴」なら、ぬるめのお湯でも入浴効果を高めてくれるため、38℃くらいの設定でも十分です。なかでもオススメなのが、爽快感が得られるメントール入りのもの。使うと気分もリフレッシュするでしょう。
梅雨に負けずに、上手に付き合っていきたいですね。
(美容ライター・エディター 長岡宏江)
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・梅雨のむくみ&だるさ解消!「ポジティブボディ」エクササイズ
【参考】
※自律神経の乱れ 症状・疾患ナビ タケダ健康サイト – 武田薬品工業
※ウェルラボ 梅雨の時期に身体がだるいワケとは? – ウーマンウェルネス研究会
※ウェルラボ 「梅雨だる」は「肩ほぐし」で改善! – ウーマンウェルネス研究会
※身体や精神面の不調が出やすい梅雨時期の過ごし方に関する意識調査 – ウーマンウェルネス研究会