ダルい、食欲がない、むくみが続く……など、身体が疲れやすい季節ですよね。ちょっと遅目の夏バテかな? と思っているその症状、もしかすると「かくれ脱水」かもしれません。水分補給のためと思って飲んでいるお茶が、かくれ脱水を引き起こしている場合もあるとか。正しく水分補給できているか、チェックしてみましょう。
■かくれ脱水って何?
水分だけでなく、身体に必要なナトリウムなどの電解質も同時に不足した状態を「脱水症」と呼びます。脱水症になると、発汗がストップしてしまうため熱中症などの深刻な状態になるのですが、その一歩手前の状態が「かくれ脱水」と言われています。
■夏バテと似ている!?「かくれ脱水」の症状とは
(1)胃腸の不調
身体に必要な水分が足りないと、血液の量が減ってしまうため、内臓に血液が行き渡らず動きが鈍くなり、胃もたれや食欲不振、腸内の水分が足りないことで起こる便秘など、胃腸の不調の原因となってしまうそうです。
(2)むくみ
身体に水分が足りなくなると、本来排出されるべき水分までも溜めこんでしまい、むくみを引き起こす原因となります。
(3)イライラ
脳の血流量が減ると、集中力がダウンしてイライラの原因になってしまうそうです。
■脱水気味のときに「NGな飲み物」って?
お茶は利尿作用が高いのでNG
気を付けたいのが、お茶での水分補給。身体が元気な状態であれば問題ないのですが、水分が不足している状態で、利尿作用の高いお茶を補給飲むと、水分不足に拍車をかけてしまいます。とくに運動や入浴後など、汗がたくさん出た後は要注意!
身体は「ナトリウム」と「カリウム」のバランスが重要
身体の水分バランスは、ナトリウムとカリウムのバランスで保たれているため、汗と共にナトリウムが出てしまった状態で水やお茶で水分を補給すると、さらにナトリウム濃度が失われます。すると身体はナトリウム濃度を上げようと水分を排出し、結果として水分不足になる、という悪循環に陥ってしまうのです。
■脱水気味のときの水分補給はコレ!
ミネラル分の豊富なココナッツウォーターや、塩レモンや梅酢を加えた水で水分補給するのがおすすめです。レモンや梅に含まれるクエン酸には、疲労回復効果も期待できますから、暑い日差しに疲れた時は一石二鳥ですね。
かくれ脱水の症状は夏バテと似ているため、気付かず過ごしてしまうことも多いようですから、なかなか改善しない身体の不調を感じたら、水分補給の方法に気を遣ってみてはいかがでしょうか。
(美養フードクリエイター 岩田麻奈未)
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【参考】
※「かくれ脱水」って何? – かくれ脱水JOURNAL
※運動時のお茶はNG 状況別水分補給のコツ – 日経ヘルス・フォーメン