人に会うことを考慮して、にんにく料理をあまり食べないという人も多いのではないでしょうか? 疲労回復の効果で名高い「にんにく」ですが、美容や健康に役立つ効果も期待できます。
自宅にいる時間が長くなったら、普段遠慮しがちな「にんにく料理」を楽しみましょう!
管理栄養士の筆者が、美容や健康に役立つ「にんにくの効果」についてご紹介します。
■にんにくの美容や健康に関する効果3つ
(1)冷え改善
にんにくに含まれる「アリイン」は、切ったり加熱調理することによって「アリシン」という成分に変わります。アリシンを加熱すると、血行を良くする働きのある「スコルジニン」という成分に変わります。
身体の冷えは肩こりや肌荒れの原因につながるため、冷え知らずの身体づくりには血行を良くすることがカギとなります。
(2)肌の新陳代謝を高める
肌の新陳代謝が落ちるとメラニンの排出がうまくできず、シミやくすみにつながる場合があります。スコルジニンが血行を良くすることで細胞の生まれ変わり(新陳代謝)が活発になるため、若々しい肌に導きます。
たんぱく質は肌を作る材料となるので、鶏肉や豚肉、卵などもにんにくと一緒にしっかり摂取することで、より美肌効果が期待できます。
(3)免疫力UP
アリシンは強い殺菌効果をもつため、風邪やウイルス対策にもおすすめです。
また、血行を良くして身体を温めることは、免疫機能UPに欠かせないことです。ですから、にんにくは、免疫力を上げたい時に摂りたい食材といえます。
にんにくを刻んで油で炒めると、アリシンが分解されにくくなり、その効果が一層アップするため、生で食べるよりも炒めることがおすすめです。
■自宅で楽しめる簡単にんにく料理のレシピ2つ
(1)にんにくたっぷり!中華スープ
材料(2人分)
・長ネギ 1/2本
・にんにく 3~4片
・卵 2個
・ごま油 大さじ1/2
・塩・こしょう 少々
・水 2カップ
・酒 大さじ1
・鶏ガラスープの素 大さじ1
・醤油 小さじ1
・砂糖 小さじ1/2
作り方
(1)長ネギとにんにくは、みじん切りにしておきます。
(2)鍋にごま油を熱し、(1)を炒めます。
(3)にんにくの香りが出てきたら、Aの材料を全て加えて弱火で7~8分ほど煮ます。
(4)塩、こしょうで味をととのえた後、溶き卵を回し入れ、ふわっと卵が浮いてきたら火をとめて完成です。
(2)やみつき!レモン香る、さっぱりガリバタチキン
材料(2人分)
・鶏もも肉 1枚
・しめじ 1/2袋
・にんにく 2~3片
・片栗粉 大さじ1
・バター 大さじ2
・レモン 1/4個
・酒 大さじ1.5
・みりん 大さじ1.5
・砂糖 小さじ1
・醤油 大さじ1.5
作り方
(1)鶏もも肉は一口大にカットして塩・胡椒(分量外)をふり、片栗粉をまぶしておきます。しめじは石づきを切って小房に分け、にんにくは薄切りにします。
(2)小皿にAの材料を全て混ぜ合わせておきます。
(3)フライパンに油大さじ1(分量外)を熱し、弱火でにんにくを炒めます。香りが出てきたら、鶏もも肉を両面焼き、しめじを加えて火が通るまで炒めます。
(4)(3)に(2)とバターを加え、鶏もも肉にからめながらサッと炒めます。
(5)仕上げにレモンをしぼったら完成です。
にんにくは、疲れを吹き飛ばすだけでなく、美肌作りもサポートしてくれます。日頃から、肌のために良い&美味しい料理を食べたいですよね。ぜひ、にんにくたっぷりの料理を作ってみてください。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※にんにく – わかさ生活
※板木利隆/監修『からだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店(2008年)