女性に不足しがちなミネラルといえば鉄分。鉄分が不足すると、身体の疲れがとれない、めまいや立ちくらみ、眠りが浅い、風邪をひきやすい、抜け毛が増える、イライラするなどの症状が現れます。健康に影響を与えるのはもちろんのこと、美容面でも大きなマイナスポイントに。定期的に月経で血液を失っている女性は、その分意識して食生活から鉄分を摂ることが大切ですね。ならばハーブティーで摂取してみては? ハーブの中でも鉄分が多いものをご紹介します。
ミネラル豊富な「オート」
古くから滋養強壮のハーブとして用いられてきたオート。オートとは麦のことで、ハーブとしてはマカラスムギが使われます。鉄分のほか、マンガンや亜鉛、ケイ素なども豊富と言われています。日本で親しまれている麦茶は大麦から作られますが、こちらもミネラルが豊富なことで知られていますね。
デトックスハーブの「ネトル」
デトックスで多用されるネトルは、血液を浄化して花粉症などのアレルギーに奏功すると言われます。鉄分はもちろん、カルシウムやカリウム、葉酸なども含み、妊婦や授乳婦の方にも、安心しておすすめできるハーブティーです。また、鉄分の吸収を促進するビタミンCも含むので、女性は常備しておきたいですね。
飲むサラダ「マテ」
コーヒーと茶に次ぐ世界3大ティーとして知られるマテ。南米のパラグアイで、古くから愛飲されています。カルシウムや鉄分、ビタミンBやCが含まれるため「飲むサラダ」と言われることも。ただしカフェインも含むので、妊娠中は避けたほうが無難でしょう。
ビタミンCと一緒に「ハイビスカス」
鮮やかな赤にすっきりとした酸味が人気のハイビスカス。疲労回復に効果的なクエン酸やハイビスカス酸を含むため、疲れが溜まりやすい夏場に飲まれています。よく見かけるローズヒップ茶は、ハイビスカスとローズヒップがブレンドされたもの。ローズヒップに含まれるビタミンCは、ハイビスカスの鉄分吸収も助けてくれるのです。
鉄分を多く含む食べ物は、レバーや大豆、あさり、納豆、のり、などなど。ハーブティーはお手軽ですが、栄養摂取の基本は日々の食事であるということをお忘れなく。
(ホリスティックビューティインストラクター Eriko)
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【参考】
※林真一郎著(2010)『メディカルハーブの事典』(東京堂出版)