何歳になっても可愛く見られたい、きれいでありたいと、女性なら誰しもが思うはずです。しかし、年齢を重ねてきて頭を悩ませてしまうのは「大人可愛い」の線引き。一歩間違えると、ただのNGな髪型になってしまいますよね。
美容師の筆者が、40代以降におすすめのヘアアレンジをご紹介します。
■大人のNGヘアとは?
こちらの写真はパッと見ると可愛いスタイルですが、大人女性が目指すはやはり品のあるスタイル。このヘアスタイルのNGポイントを3つご紹介します。
(1)カールに裏編み込みにツイストと、要素が多すぎる。その結果、甘くなりすぎてしまいます。
(2)強すぎる前髪のカールと分量。分量は軽めでカールも少し弱い方が、甘くなりすぎない大人の品を感じます。
(3)襟足のおくれ毛をおろしても可愛いのですが、あえておろさずにしまった方が、あごから首のラインをすっきり見せることができます。
若い頃の自分をアップデート
20代の時は似合っていた髪型や服装、メイクが、年齢を重ねるにあたりしっくりこなくなったというのはよくある話です。
年齢を重ねるにあたり、体型や顔のバランスも変化していきます。それとともに悩みも増え、自分に合ったスタイルが定まらず迷走している方も少なくありません。
筆者のサロンにお越しいただくお客さまは30オーバーの方が多いのですが、よくヘアスタイルやメイクのお悩み相談を受けます。多くの方が、「頑張りすぎている感じを出さずに可愛くしたいのだけど、年相応のヘアスタイルにしたい!」とおっしゃいます。
■品のあるヘアスタイルのポイント
品のあるヘアスタイルのポイントは、メリハリとつや感だと考えています。つや感は品と若さを演出し、ヘアスタイルのメリハリは女性が求める曲線美を引き出します。
つや感を出すには、普段からのケアも必要です。保湿をたっぷりと行い、特にパサつきやすい毛先は念入りに保湿しましょう。
メリハリとは、ポイントを一つに絞ることです。ボリュームの位置をポイントにしましょう。基本的には、頭の丸みに沿ったボリュームを出すとまとまりやすくなります。和装と洋装ではまた定義が違うので、ここでは洋装の場合で考えます。
シンプルだけど「プラス」のニュアンスを
意外とむずかしいプラスのニュアンス。足しすぎてもごちゃごちゃしてくるので、2つくらいまでのプラスが良いかと思います。
ここで意識したいのは、メリハリですよね。可愛い雰囲気は曲線をとり入れれば出せるので、タイトな部分と質感でメリハリを出しましょう。
今回は、上記のNGヘアアレンジを品のある大人可愛いアレンジにします。簡単なので、ぜひ試してみてください!
■品のある大人可愛いヘアアレンジ
(1)全体にセット剤をつけ、2対1くらいの割合で縦にわけます(今回は、バームとオイルを使用しています)。多くわけた方をねじってゴムで留めます。
(2)次に、少ない方の髪を細かくねじり、(1)と一緒に結びます。
(3)両端のねじった所を引っ張り出して、くずします。絶壁が気になる方は後頭部の中央部分も引っ張り出し、丸みを出しましょう。
(4)ひとつに結んだ毛束の、全体の三分の一程度を三つ編みにします。三つ編みにした部分を少しだけくずします。三つ編みにする分量は少なめの方が、より甘くなりすぎない雰囲気になりますよ。
(5)毛先を巻きます。今回は毛先を外に、中間を内に、根元付近を外に巻き、巻きすぎないニュアンスをプラスしています。
(6)より立体感をだすため、中央部分の毛束をとって縦にまきます。
前髪
(1)縦に巻きます。
(2)柔らかい雰囲気を出すために、巻いた前髪を手ぐしでほぐします。
(3)内側にスプレーをします。
根元の立ち上げをキープするには、根元の立ち上がり部分にスプレーをする必要があります。外側の部分を固めてしまうとせっかくつけたふんわり感がなくなり、セット剤の重みでボリューム感がおさえられてしまいます。ボリュームを出したい時は、内側から根元にスプレーして固定すると上手くいきますよ。
仕上げにヘアアクセサリーをつけると、より華やかなイメージになります。
アレンジ動画も参考に、チャレンジしてみてください。
(美容師/ヘアメイク/セミナー講師 Mayu)
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