つやプラ世代の皆さんは、更年期の不調でお悩みの方もいらっしゃいますよね。更年期の不調改善のために食事に気をつかうことは必須とわかっていても、忙しいとあれこれ意識できないものです。
そこで提案です。お味噌汁で身体を労わってみてはどうでしょうか。実は、お味噌汁も組み合わせる食材を変えるだけで、更年期の不調をケアすることができます。
国際薬膳調理師の筆者が、更年期の不調を和らげる「薬膳味噌汁」をご紹介します。
■更年期に薬膳味噌汁をすすめる理由
薬膳はハードルが高いと思われがちですが、実はそんなに身構える必要はありません。生薬も特別な食材も必要ありません。何が大切かというと、「食材の組み合わせ」がとても重要です。
薬膳は、改善というゴールに向かって、理論立てて良くする方法を考えていきます。なぜこの不調が現れるのか、ではそのためにはどうしたらいいのか、何を食べたらいいのかを考え、必要な食材をピックアップしてレシピを組み立てます。
自然界でとれるもの全てに意味がありますので、スーパーで買える食材のみで作ることができます。ですので、薬膳をあまり知らないという方でも味噌汁ならば気軽にスタートすることができるはずです。
薬膳味噌汁のメリット
・具材を変えるだけでOK
・簡単に作ることができるので続けやすい
・胃腸を温める
・ホルモン調整をする「腎(じん)」を労わる
更年期は、腎という成長系ホルモンを司る臓腑が弱ることで不調を感じやすくなります。この腎は、7の倍数の歳で働きが低下していくと考えられています。28歳がピークで35歳、42歳と弱ってしまいます。
腎を労わる食材をピックアックして、薬膳味噌汁を3つご紹介します。
■更年期のゆらぎをケアする薬膳味噌汁3つ
(1)わかめ+たまねぎ+豆腐
海藻類は、ホルモン機能を調整する腎の働きをアップさせる作用があります。豆腐はほてり改善に役立ちます。たまねぎは血流アップが期待できます。
定番の組み合わせですが、実はつやプラ世代の方にぴったりの組み合わせです。
(2)ねぎ+たまご+キャベツ
キャベツで腎を労わり、卵でうるおいをプラスします。ほてりやすい、乾燥しやすいという人は、卵を使うと良いでしょう。
キャベツも卵も、身体を温めも冷やしもしない食材ですので身体を温めるねぎをプラスしてください。
(3)生姜+豚ひき肉+たまねぎ+人参
豚肉は、腎を労わる肉です。生姜と玉ねぎで身体を温め、人参で胃腸を労わります。
疲れやすい、冷えやすいという方にこそおすすめしたい組み合わせです。
つやプラ世代の皆さんは、仕事に家事にプライベートと、とにかく忙しくて時間がないですよね。忙しいとつい食事が適当になりがちですが、1日がスタートする朝のお味噌汁だけでも意識して作ってみてください。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口 ゆうみ)
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