「何を塗っても肌の乾燥が改善されない」「肌のゆらぎを感じる」「ちょっとした刺激で肌に違和感がある」といった肌の不調を感じてはいませんか? それは、もしかしたら肌のセラミド不足かもしれません。
エステティシャンの筆者が、肌が乾燥する本当の理由と対策についてと、おすすめのケアアイテムをご紹介します。
■40〜50代の肌が乾く本当の理由
スキンケアは大事ですが、スキンケアでの保湿は一時的なものです。自分でうるおいをつくる力がないと、塗っても塗っても乾燥する悪循環を招く場合があります。
加齢、食生活、睡眠、血液循環など、肌のうるおいをつくる力が低下する要因はさまざまです。冬の乾燥はもちろん、春先の強い風や大気汚染物質、そして梅雨時期から夏にかけてのクーラーも、しつこい乾燥の原因につながります。
■止まらない乾燥に歯止めをかけるには
私たちの肌は日々生まれ変わっていて、その生まれ変わりの過程でうるおい成分を含む細胞をつくります。その、自分でつくるうるおい成分の要は、細胞間脂質「セラミド」です。
セラミドは肌内でつくられる、保湿やバリアに関連する成分です。セラミドが肌内で十分につくられないと、乾燥やバリア機能が弱まり、肌荒れしやすい敏感な肌を招いてしまいます。
セラミドの重要性
細胞間脂質セラミドは、肌の内部に存在してうるおい保持に関わっています。
オイリー肌や混合肌の人が油分で保湿すると、毛穴詰まりやニキビの原因につながることもありますが、セラミドはどんな肌タイプでもうるおい保持に役立ちます。
セラミドを育てる・守るケアを
セラミド不足の肌から脱出するには、まずは生活を整えることが大切です。特に、寝不足や水分不足に注意してください。
また、肌への刺激を減らすことも重要です。摩擦の多いケア、洗浄力の高いクレンジングや、熱いお湯を使った洗顔など、乾燥の要因は極力さけるようにしましょう。
セラミド配合のケアアイテムを使う
自分でうるおいを生み出すことがむずかしいのなら、セラミドを補いましょう。ただし、セラミドといっても種類はさまざまです。できれば、3種類以上の複数のセラミドが配合されたアイテム、もしくはヒト型セラミド、または人の肌に馴染みやすいタイプのセラミドが配合されたアイテムを選びましょう。
通常の乾燥対策は油での保湿になります。うるおいが逃げないようにフタをすることはできても、根本的な肌のうるおい改善にはつながりにくいです。また、ベタつきを感じやすいので混合肌の人には向かないこともあります。
ベタつく皮脂が多い人や混合肌の人も使えるセラミドは、どの肌タイプにも使える万能成分です。
■おすすめのセラミドアイテム3選
(1)モイスチャライジングセラム/エトヴォス
肌になじみやすい「ヒト型セラミド」を、5種類も高濃度配合しています。
美容液と乳液を足したようなテクスチャーで、しっとりと肌を包み込んでくれます。
(50ml 通常購入税込価格4,400円)
(2)セラミド/チューンメーカーズ
肌へなじみやすく保湿力のある、米ヌカ由来の「糖セラミド」を配合しています。ナノ化されたセラミドが、肌にすっと浸透します。
さらっとしたテクスチャーなので、ベタつきが苦手な人や皮脂が多い肌、混合肌の方にもおすすめです。
(20ml 税込価格1,320円)
(3)タカミエッセンスCR/タカミ
人の肌に近い組成でできた天然セラミドを、高濃度で配合したクリニック発の美容液です。
保水力の高い「リピジュア」や抗炎症成分の「アラントイン」も配合された、乾燥肌にも敏感肌にも対応したとろみのあるアイテムです。
(20ml 税込価格6,930円)
「肌の乾燥がなかなか改善されない」「油分でフタをする保湿では、うるおいが追いつかない」「油分過多なケアだとベタつく」「テカリや毛穴つまりが気になる」という人は、セラミド配合アイテムをぜひ一度お試しください。ある日、ふっと肌の調子がよくなっている自分に出会えるはずです。
(美容家・エステサロン&スクールSUHADA主宰 永松 麻美)
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【参考】
※モイスチャライジングセラム – エトヴォス
※セラミド – チューンメーカーズ
※タカミエッセンスCR – タカミ※小西さやか 著『知れば知るほどキレイになれる!美容成分キャラ図鑑』(2019年)西東社※かずのすけ 著、白野実 著『美肌成分事典』(2019年)主婦の友社