美肌を作る近道は「睡眠」。上質な睡眠を得るためには、寝る前の習慣が大切になります。
コスメコンシェルジュである筆者が、老け肌を招く寝る前のNG習慣をご紹介します。ぜひ、ご自身の生活習慣と照らし合わせてチェックしてみてくださいね。
■睡眠の質と肌の関係
私たちの身体には、寝ている時に肌を整えてくれるホルモンがあります。それが「成長ホルモン」と「メラトニン」。
成長ホルモンは、肌の新陳代謝を促したり日中の紫外線ダメージを修復したりする効果が期待できるといわれており、深い睡眠に入って30分後に分泌が最大となります。
メラトニンは、睡眠・覚醒のリズムを整えて、体内時計を正常に保つ働きがあり、夜になると分泌されます。抗酸化作用や免疫力を高める作用もあるとされています。
この2つのホルモンの分泌を高めるためには、質のいい睡眠をとることがポイント。安眠しやすい環境作りが寝る前にどれだけできているかが大切になります。
■老け肌を招く寝る前のNG習慣5つ
(1)熱い温度のお湯に入る
熱いお湯に入るとすっきりするので眠りに良さそうなイメージがありますが、実は逆効果。交感神経が優位になり興奮状態になると、目がさえてしまいます。
寝る前は39度以下の少しぬるめのお湯に入ることがポイントです。副交感神経を優位にするので、リラックス効果を高めてくれます。
(2)寝酒をする
寝る前にお酒を飲むとリラックスできて、よく眠れそうな気がしますよね。特に、アルコール好きの方はお酒を飲んでリラックスされている方が多いですが、寝る前にお酒を飲むと交感神経が刺激されて逆に寝付きが悪くなりやすいです。
アルコールを分解できる時間は大体3時間程度。飲酒は就寝3時間前までにしましょう。
(3)照明をつけておく
間接照明をつけたまま寝ると一見リラックスできそうですが、身体が光に反応して、睡眠の質を下げる可能性があります。そのため、寝るギリギリまで間接照明をつけておくことはおすすめできません。
間接照明をつけていないとリラックスできないという方は、就寝前に1時間ほど間接照明のなかでゆったり過ごすと、気持ちも落ち着きますよ。
(4)ヒーリングミュージックをかけながら寝る
ヒーリングミュージックを聞くと気持ちが落ち着くので寝ている時もかけっぱなしにしがちですが、寝ている時に音楽がかけっぱなしの状態だと脳が十分に休めず、浅い眠りになりやすくなります。
間接照明と同じで寝る直前まで音楽を聴くことはさけ、就寝する30分、または1時間前のリラックスタイムに活用することがおすすめです。
(5)寝るまで携帯を見ている
携帯からは、エネルギーの強い「ブルーライト」が強く出ています。このブルーライトを長時間浴びていると、脳が昼間だと勘違いして活性化する場合があります。
脳が活性化すると安眠効果が期待できる「メラトニン」の分泌が抑えられるため、寝付きが悪くなる場合があります。「携帯を寝る前に見てもちゃんと眠れている」という方も、朝の目覚めが悪かったり昼間に眠くなったりというように、体内時計が乱れやすくなるので注意しましょう。
穏やかに眠りにつくためにとやっていることが、逆に脳を活性化させて寝付きを悪くさせている場合もあります。ご自身の生活習慣と照らし合わせて、ぜひ参考にしてください。
(ヘアメイク/美容講師/美容ユーチューバー/ライター/美容師/メディカル美容矯正士/コスメ薬事法管理者 mayu3)
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【参考】
※睡眠 – 小石川至誠堂病院
※成分情報 メラトニン – わかさ生活
※間接照明が睡眠によくない本当の理由 – ダイヤモンド社
※体内時計に影響する「ブルーライト」 – オムロン