髪の毛が伸びて邪魔になってくると、ついつい一つ結びにしたくなってくる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
筆者の美容室に通うお客様からも、「結局いつも一つ結びにしてしまう!」「朝は時間もないし、気づいたらいつも同じ」という声をうかがいます。「朝からいろいろするのは面倒くさい」と思っている方も多いはずです。
しかし、一本に結ぶだけだと「おばさんっぽくなってしまう」傾向があるので、悩みどころですね。
美容師の筆者が、簡単に出来る「こなれ感一つ結び」をご紹介いたします。
■忙しい朝でも簡単に出来る「こなれ感一つ結び」
(1)初めにベース作り
忙しい朝こそ、髪の毛全頭を細かく巻いていくのは大変です。
もちろん、全体にカールをつけた方がアレンジの統一感は出やすいですが、時間のない朝の時間帯はそうもいっていられません。
今回ご紹介する方法では、アレンジをするうえで、最も必要な表面の見える部分、顔回り、毛先のニュアンスにだけ重点をおき、ベース作りをしてからアレンジしていきます。
初めに、こめかみから下の髪の毛を、ご自分の仕上げたい高さの位置で結びます。
次に、マジックカーラーを使って髪の毛を巻きます。
今回は一つ結びにしていくので、一つ結びにしたときに見える部分(毛先、顔回り、アレンジした時に表面にでるトップの髪の毛のみ)だけ巻いていきます。
マジックカーラーを巻いたら、軽めに固まるハードスプレーを軽く振り、そのまま放置しましょう。
スプレーを振らなくてもカールはつきますが、振った方がしっかりしたカールが出ます。今回はアレンジするうえで手ぐしでとかしたりするため、巻いたカールがとれやすくなります。事前にしっかり形をつけましょう。
マジックカーラーの特徴
マジックカーラーのメリットは、放置中に他のことが出来ることです。放置中にメイクをしたり、お弁当を作ったり、掃除をしたりすることが可能です。
しかも熱を加えるホットカーラーと違い、ダメージがゼロ。少しカールをつけたい方には嬉しいアイテムです。
でも、デメリットもあります。それは、カールが緩いこと。きつめのカールがお好みの方は、やはりコテやホットカーラーを使う必要があります。
マジックカーラーの太さ
カールが強く欲しい顔まわり、表面、始めに一本で結んだ部分などは、直径2cmのカーラーを使用しています。
緩くカールを出したい中間部分は、大きめの3cmのカーラーを使用しています。
ランダムにカーラーの大きさを変えることにより、より立体感が出るようにしています。
ハードスプレーについて
かっちり固まるスーパーハードのスプレーなどを使用すると、カールの柔らかさがなくなってしまうため、程よくキープしてくれるくらいのホールド力のあるスプレーがおすすめです。
(2)アレンジをしていきましょう
先程巻いたマジックカーラーを外します。下記の写真はマジックカーラーを外した時の状態です。
全体に軽くワックスをつけ、先程巻いたトップの髪の毛をまとめていきます。
今回まとめるトップの髪の毛は、まず3分の2くらいの髪の毛をねじりながらまとめ、残りの髪の毛もねじりながら結びます。
左右ねじってからゴムで留めるのが難しい方は、初めにねじった方を一度結び、残りのねじった方をさらに結ぶ形で、二回に分けて結んでも良いかと思います。
左右のねじる量を変えることで、アシンメトリーなメリハリが出て、こなれ感が出ます。
この時に、引っ張りすぎるとカールが伸びてしまうため、気をつけましょう。
軽く手ぐしでとかしながらまとめるのがポイントです。
(3)まとめたら少しルーズにくずして完成です
まとめたらルーズにくずして完成です。ルーズにくずす時は、頭の丸みを意識してくずしましょう。
丸顔の方は縦にボリュームが出るようにトップを高く、面長の方は横にボリュームが出るようにサイドをボリュームが出るようにすると、お顔の形もカバーできます。
後頭部は絶壁に見えないように、ルーズに厚みを出すようにするとバランスが良いですよ。
(4)ゴム隠しについて
今回はゴム隠しをしました。下記に簡単な方法を載せていますので、ぜひやってみてください。
(1)ゴムで結んだときに、指1本分の余裕を残します。
(2)髪の毛を1束とって巻き付けます。
(3)先程の余裕を残したところに毛先を入れ込み、他の部分となじませます。
もちろん、ゴム隠しをせず、ご自分のお持ちの飾り付きゴムをつけられても良いと思います。
忙しい朝でも手早く簡単に出来る「こなれ感一つ結び」のやり方をご紹介しました。少しの手間とちょっとしたコツで、おばさんっぽく見えないこなれ感が出ます。ぜひお試しください!
(美容師/ヘアメイク/セミナー講師 Mayu)
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