「髪を結んだ時に顔周りが寂しい感じがして後れ毛を作ってみたけど、なんだか上手くセットできず疲れた顔に見えてしまった」という経験はないでしょうか?
後れ毛を多く作りすぎると若作りしすぎて見えたり、少なすぎると疲れて見えたりと、後れ毛の分量がむずかしいと感じている方もいらっしゃるかもしれません。ですが、この後れ毛だけでリフトアップしたように見せることも可能なのです。
美容師の筆者が、後れ毛の簡単なセルフカットの方法をご紹介します。
■後れ毛でリフトアップできる!?
後れ毛は、顔のフレームラインになる部分です。一つ結びにした時にも後れ毛があるとより華やかに見えます。
ですが、顔の形にもよりますが、後れ毛の長さによって顔が長く見えたりたるんで見えたりもします。
写真のように、後れ毛の長さによって印象に違いが出ることがわかりますか? 左の写真は顎ラインぐらいまでの後れ毛ですっきりとリフトアップして見えるのに対して、右の写真は後れ毛が肩下ラインまであるせいか少し面長の印象になっています。
顔のバランスをとるうえで、後れ毛の長さも重要になります。
顔の形別「後れ毛の長さの決め方」
なんでも似合うのが、やはりたまご型の顔です。ひし形になるように後れ毛を作ると顔がリフトアップして見えます。では、面長の方や丸顔の方はどのようにバランスをとるとすっきり見えるのでしょうか?
それは、逆のバランスで調整するとバランスがとりやすくなります。ここでいう“逆”とは、面長の方は「横に丸く」、丸顔の方は「縦に長く」後れ毛を作ることです。
ですので、面長の方は顔が短く見えるように後れ毛を短めにし、丸顔の方は顔が縦長になるように後れ毛を長めにすると良いでしょう。
2本のコームを使用し、どのバランスが一番筆者にしっくりくるのか試してみました。
黒のコームで前髪のカットラインの角度や長さを表し、赤の点は後れ毛の長さを表しています。長さ設定がわからないという方は、鏡の前でこの方法を行ってみてください。ご自分の顔がすっきり見えるラインが見つかるはずです。
筆者自身は丸顔なので、3番目の写真のように長めの後れ毛にすると顔がすっきり見えることがわかります。
■後れ毛の簡単なセルフカットの方法
(1)まずは、後れ毛の分量を決めます。多すぎると若作りに見えたり、少なすぎると疲れた顔に見えたりするため、正面から見た時に顔のフレームとして見えるくらいの分量にしましょう。
(2)2本のコームを使って、自分に合ったバランスをシミュレーションします。
(3)カットしたい角度にとかし、カットします。カットするパネルを持ち上げすぎるとカットラインが短くなりすぎてしまうため、気をつけましょう。
(4)軽めの毛先が好きな方は、すきばさみで軽くしても良いと思います。
(5)今回はウエットな質感にしたいのでジェルをつけます。後れ毛がパサパサしていると疲れた印象を与えるので、スタイリング剤はしっかりつけましょう。
(6)完成です。
はじめに後れ毛の長さをしっかりと設定し、スタイリング剤をきちんとつけることでかなりこなれ感が出ます。簡単なので、ぜひ試してみてください!
(美容師/ヘアメイク/セミナー講師 Mayu)
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