今年の夏は、相当暑い夏になりそうですね。テレビやラジオからは毎日のように「熱中症に気を付けて下さい!」という言葉が聞こえてきます。
暑さの中、「こんなにたくさん滝汗かいてるのに……」「全然食欲無いのに……」「なぜか太ってしまった!」という人がいるのではないでしょうか。そういう方、実は意外に多いんです!
アラフィフ・フィットネス美トレーナーの筆者が、夏太りを招く、夏にやりがちなNG習慣についてご紹介します。
■夏太りを招くNG習慣
暑さで汗をかいているから運動しない
「蒸し暑くてこんなにたくさん汗をかいているのに、全然痩せない!」というあなた。
「汗をかく=カロリーを消費している」と思いがちですが、暑さで出る汗は「体温調節のため」です。汗の水分で身体の表面を外気で冷やそうとしているだけで、残念ながらほとんどカロリーを消費していません。
しかも、夏は蒸し暑くて、カラダも気分もだるいし、少し動くだけでも汗がダラっと出るので、動きたくなくなりますよね。
意識的にカラダを動かすようにしないと、夏は運動量が減少傾向になりやすくなります。
蒸し暑い日は外には出かけたくないし、ついつい、バスやタクシーを使いたくなりますよね。あなたも最近、蒸し暑い日が続いて、1日あたりの活動量が減少していませんか?
涼しい時間を狙ってお散歩や、暑すぎない冷房の効いた部屋でストレッチやヨガから始めてみましょう。
食欲がないから痩せそうと考える
「蒸し暑くて食欲がない! なのに痩せない!」というあなた、食事量の減少による「栄養不足」になっていませんか?
夏は暑さで食欲も無くなり、のどごしの良い「そうめん」や「そば」や「冷やし中華」や、手軽に食べられる丼物などで済ませがち。
その上、デザートは別腹で「かき氷」や「アイスクリーム」を食べる、という食生活になっていませんか?そして何といっても、夏はビールが最高に美味しい季節!
そんなこんなで夏はついつい「炭水化物」と「糖質」が多くなりがち。栄養不足は「代謝の低下」を引き起こしやすく、かえって夏太りしやすくなってしまいます。
しっかりと栄養面にも気をつけて、身体の筋肉づくりに必要な「たんぱく質」や、糖質・脂肪の代謝を促す「ビタミンB群」が不足しないよう、バランスの取れた食事を心がけましょう!
暑いからひたすら冷房の中で過ごす
今年の夏は本当に暑いので、冷房(クーラー)をうまく活用する事はとても大切です。
ですが、冷房の効きすぎた場所で一日中過ごしたり、暑いからお風呂はぬるめのシャワーだけで済ませたり……なんていう人も多いのではないでしょうか。
冷房は室内だけなく私たちの身体も冷やします。
冷房だけでなく、「かき氷」や「冷たい飲み物」「冷たい麺類」等も同じです。
これらは、「内臓冷え」を起こしやすくなります。血行不良のほか、自律神経の乱れによる不眠、免疫機能の低下といった、様々な不調の原因にもなります。
オフィスで冷房が強い時は膝かけや靴下を履いたり、シャワーだけで済まさずにお湯につかったり、お水はせめて常温で飲んだり……。そんなちょっとした心がけが大切です。
■夏は基礎代謝が低下しやすい
私たちは、外の気温に関係なく、自分の体温を36~37度位に維持しています。
夏は寒い冬に比べて一日を通してそんなに温度差が少ないため、代謝を上げなくても体温調整ができてしまう季節。
「基礎代謝」とは、何もしなくても(運動や活動を行わない状態で)1日に消費されるエネルギーのことをいいます。
そこには、私たちの体温を維持するために消費されるエネルギーも含まれます。
体温と外の気温の温度差が大きいほど、基礎代謝量は増加。寒い冬に比べ、夏は気温が高いので、体内で熱を発生させて体温を維持する必要がありません。
結果的に、冬に比べると夏の方が「基礎代謝」が低下しやすくなります。
皆さんもご存知の通り、基礎代謝が下がると、何もしなくても使うエネルギー量が下がるので、太りやすくなってしまいます。
夏だからといって気を抜かず、栄養と運動のバランスを崩さないよう、意識することが必要です。
「夏に太りやすい理由」がおわかりいただけたでしょうか。今までお話してきた夏太りを招くNG習慣を参考にして、健康の3要素である「栄養・運動・休養」のバランスを大切にして、「夏太り」知らずな「健康美人」で夏を楽しみましょう!
(フィットネス美トレーナー MIKA)
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