ダイエット中に体重を測定する時間は、苦痛ですよね。特に上手くいっていないときは、乗ることがいやになってしまいます。
「こんなにストレスになるなら、毎日体重を測らない方がいいのでは?」と思うことはありませんか?
結論からいうと、体重は毎日測る必要はありません。十分に意識できていれば、週に数回で十分です。
女性の体型改善専門パーソナルトレーナーの筆者が、毎日測らなくても大丈夫な、痩せる体重の測り方を紹介します。
■体重を測る意味
なぜ体重を毎日測らなくてもいいのでしょうか? その理由を考えるには、そもそもダイエットをする上で「なぜ体重を測るのか?」を理解することが必要です。
そもそもダイエット中に体重を測る意味は、「現状と進捗把握」と「ダイエットの意識付け」の二つです。
(1)現状と進捗の把握
健康的で美しいボディラインを作るために、体重を適正に保つことはとても重要。ですから、現時点で自分自身の体重がどれくらいなのかを把握することは必ず必要です。
当たり前ですが、体重はボディラインに大きな影響を与えます。体重が重いこと ≒ 体の中に多く脂肪・筋肉・水分などが入っていることになりますし、軽いことはその逆。
多く入っていれば体のラインは太くなりますし、少ししか入っていないのであればボディラインは細くなります。
もし、もう少し見た目の印象を細くしたいのであれば、体重を落とすのが基本。そのために現時点での体重を把握し、進捗管理をする必要があります。
健康的な体を作るためにも、適正体重を保つことが大切。太りすぎても痩せすぎても、健康を損なうリスクは高まると考えられています。
自分の体重がわからなければ、現時点での自分は太りすぎなのか? 細すぎなのか? 健康的なのか? が把握できませんし、減らせばいいのか? 増やせばいいのか? もわかりません。
ですから、現状の自分自身を知り、目標までどれくらいかを把握するためにも、体重を測る必要があるのです。
(2)意識付け
ダイエットで体重を測るもう一つの理由は、「意識付け」です。体重を測ることで、自分自身の体重を目にすることが、ダイエット実行の意識付けにつながります。
ダイエット成功のために最も大切なことは、「継続」です。継続するためには、日々行うことを意識し続けることが大切。食事や運動は「行おう」という意識が消えると、すぐに実行が途絶えてしまいます。
体重を測ることで、「今日もダイエットをするぞ」「今日の運動は……、食事はこうやって……」といった意識が思い起こされ、実行への意識が高まります。
また、目標までの数値が見えることで、モチベーションも高まります。
体重を測って数字を目にすること自体で、ダイエットへ意識を向けて、継続につなげることが出来るのです。
■体重を測ることのデメリットは「ストレス」
ダイエット成功のために体重を測ることは大切な一方で、体重を測るデメリットもあります。
それは、上手く体重が変化しないことに対するストレスです。
ダイエット中に、体重は直線的に落ちることがありません。アップダウンしながらジグザグ落ちていきます。
これは、前日の食事や運動を頑張ったからといって、翌日に体重が必ず落ちているとは限らないどころか、増えていることがあることも意味しています。
以下は私のクライアントの体重変化です(掲載許可を得ています)。大きくアップダウンしながら落ちていることがわかります。
しかし、ダイエット中に体重を測るときは必ず体重が落ちることを期待していますし、前日に食べすぎてしまったときは増えていないことを期待します。
それが、思ったような数字が出なければストレスになりますし、続くと気持ちが折れて諦めてしまうことも……。
体重は自分の思ったように変化するものではありません。常にギャップがあるものです。
自分自身の期待と、実際の体重変化のギャップがストレスになって、ダイエットへの気持ちを遠ざけさせてしまうのです。
そうなると、ダイエットをやめてしまい、リバウンドにつながります。
■現状の把握と意識付けが出来ていれば問題なし
体重測定の意味とデメリットを考えると、現状と進捗把握、ダイエットの意識付けが出来ていればOKで、体重を測るストレスを最小限に抑えることが大切になります。
ということは、意味の部分がしっかりと踏まえられていれば、毎日体重を測らなくても良いということです。
毎日体重を測ることがストレスならば、週に3回程度にして、ダイエットの進捗をみることも可能です。
実際に私のクライアントでも、毎日体重を測るとそれにとらわれて強いストレスになってしまう方がいたので、週3回の測定に減らして成功した例もありました。
確かに体重測定はダイエット中に大切ですが、それが過剰にストレスになってしまうのであれば、回数を減らすなどのコントロールが必要です。
進捗管理とダイエットへの意識付けが十分に出来る範囲で、体重測定の回数を減らすと楽になるはずです。自分自身にあった、体重測定の回数を探しましょう。
(パーソナルトレーナー 藤本 千晶)
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