昨年から続く人気の重ね着アイテムの「ベスト」。この流行に乗じて取り入れてみたいけれど、 一歩間違えると老け見えしそうで勇気が出ないという大人女性も多いのではないでしょうか。
スタイリストの筆者が、40・50代におすすめのベストを使ったコーディネートをご紹介します。
■40・50代に似合うベストは?
(コットンカシミヤ ニット ベスト/23区 税込価格17,930円)
“ベストは重ね着として活用するアイテム”という前提があるため、あまり身体にフィットするようなシルエットを選ぶと着こなしに窮屈な印象を与え、太見えしてしまうので気をつけましょう。また、今年はショート丈のベストも流行中ですが、ショート丈ベストはカットソーの丈感を整えるのが非常にむずかしいので、重ね着初心者さんはさけた方がベター。
大人世代が選ぶと良いベストは、ゆったりとしたシルエットで腰あたりまである「ミドル丈のニットベスト」です。ですが、このゆったりサイズのニットベストこそ、着こなしを間違えると一気に老け見えしやすくなります。
そこで、ニットベストの若見え・洗練見えコーデのコツをご紹介します。
■ベスト×キーネックカットソーはデコルテがキレイ見え
(チルデン ニット ベスト/23区 税込価格17,930円)
ゆったりニットベストが老けて見える要素の一つに、“肌見せが少ない”という点があります。
例えば、ゆったりサイズのニットベストにインナーをハイネックのカットソーにするなど。すると、急におしゃれなベストという印象がなくなり、防寒対策のベストといったイメージにつながります。
なので、まずはインナー選びが大切。そこまで寒くない秋は、インナーをニットではなくキーネックのカットソーにしましょう。
キーネックは、鍵穴のように中心部分のみV字の切り込みが入っている襟デザインのことです。Vネックほど肌の露出が多くないけれど、隙間からデコルテが見えるので首元がとても美しい印象に仕上がるのです。
ゆったりベストの下にキーネックのカットソーで適度に肌見せをすると、コーデ全体に抜け感が生まれておしゃれな着こなしが完成します。
■ストライプのシャツワンピと合わせれば細見え効果抜群
(ウールブレンドベスト×ストライプワンピ/自由区 税込価格34,760円)
重ね着コーデはおしゃれに見えるけど、着太りして見えないか心配という方も多いのではないでしょうか。
服は、着込めば着込むほど太って見えます。ベストのみならそこまで着膨れを感じさせませんが、それでも肉厚なベストにハリとボリュームのあるトップスやワンピースを重ねると、野暮見え・太見えの原因になるので気をつけましょう。
そんな太見えを防ぐおすすめの着こなしは、ベスト×ストライプ柄のシャツワンピースの組み合わせ。直線的な柄は、目の錯覚でスタイルを縦に長く見せる効果があります。
重ね着で着膨れを心配する方は、インナーにストライプのシャツワンピースを合わせて着痩せ効果を狙いましょう。
■柄のニットベストは同系色コーデで馴染ませる
(ツイードニット ベスト/23区 税込価格23,100円)
今季は、ツイード素材やジャガード柄など、クラシカルで温かみを感じる素材や柄が人気です。ですが、そういった柄はどうしても“昭和のおばちゃん”といったイメージが根強く、大人世代が着こなすには少々難易度が高いアイテム。
そのような柄のニットベストにトライしたい時は、組み合わせるインナーとベストの色を同じ系統でまとめると良いでしょう。なかでも、ネイビーやブラックはシックで洗練された印象を引き出すことができるので、老けた印象を与えにくいです。
■トレンドを似合う形で取り入れるには
昨今のトレンドは、数年前と比べると着こなしの難易度が高いアイテムが流行する傾向にあります。そのため、「流行っているから買ったものの結局使わなかった」という失敗パターンに陥ることも少なくありません。
だからこそ、安易に取り入れる前に、まずはそのトレンドを着こなす自分の姿をしっかりイメージングすることが大切。自分に似合っていて、かつ流行のアイテムはどういうものかをよく吟味して素敵な着こなしを楽しんでくださいね。
(ファッションスタイリスト・ライター 角 佑宇子)
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