生え際や分け目の白髪が気になるとき、「美容室に行くのは少し早いから自分で何とかしたいな」と思う方は多いのではないでしょうか。
美容師の筆者が、つなぎ染めで失敗しないコツや選ぶべきカラー剤をご紹介します。
■つなぎ染めの際に気をつけるべきポイント3つ
(1)普段のヘアカラーとの色味の合わせ方
(2)ヘアカラーの塗り方
(3)シャンプーの仕方
セルフカラーをされているお客さまが筆者が働く美容室に来店された際、ベースの色よりも暗めのヘアカラーで染められていて、毛先の部分の色味と合っていない状態をお見受けすることが多々あります。特に顔周りは自分でも塗りやすいため、しっかり色味が入りすぎてしまうと、次のヘアカラーの施術に影響を及ぼす場合もあります。
白髪染めの暗めの色味は色素が濃いため、しっかり入りすぎてしまうとブリーチなどで染料をとらない限り、ムラのある仕上がりになってしまいます。そのため、つなぎ染めで大切なのは、自分の今の色味にあった明るさで染めること。
また、シャンプーの仕方で色味のもちが変わってくるため、つなぎ染めの際は気をつけたいポイントです。
■つなぎ染めの際に選ぶべきカラー剤とは
つなぎ染めをする際、自分が気になる部分のみを染めることが多いと思います。筆者が働く美容室に来店されるお客さまの傾向を見ても、生え際部分やトップ、分け目部分などの根元を染められていることが多いです。
また、たくさんの種類のカラー剤が発売されており、泡タイプやクリームタイプなどあります。つなぎ染めの場合は使用する量が少ないので、一回で使い切るタイプのものよりも「何回かに分けて使うタイプ」がおすすめです。
泡タイプのカラー剤は一回で使い切るタイプが多いので、自分が使いたい量だけを混ぜて使うクリームタイプや使用後も保管可能なタイプだと経済的で、つなぎ染めに向いているといえます。
色の選び方
日本人の地毛の明るさは4~5トーンくらいといわれています。
セルフカラーをする予定のある方は、自分の髪の明るさを行きつけの美容室の美容師さんに教えてもらうとセルフカラーの色の選択がスムーズにできるかと思います。
美容室でできる白髪染めの明るさは、3~9レベルくらいです。根元は毛先よりも少し暗めに染めた方が自然な仕上がりになります。
髪色の目安
4〜5レベル:黒髪
6レベル:黒髪よりほんの少し明るい
7レベル:ほんのり茶髪
8〜9レベル:ブラウンみが感じられるくらい明るい
自分の髪色がわからない方が寒色系や暖色系に偏りすぎた色にしてしまうと、色味がかけはなれてしまう場合があります。なので、どちらにも寄りすぎない「ナチュラルブラウン」などの色味がおすすめです。
■カラー剤の塗り方
白髪はハリがあって浮きやすいため、ハケを寝かせてカラー剤をのせるようなイメージで塗布しましょう。
通常、美容師が施術する際も、ハケは寝かせて頭皮に対して0度の角度でカラー剤をのせるように塗布しています。ハケを立てて塗るとせっかく塗ったカラー剤をはぎ取ってしまうため、塗布量が少なくなり仕上がりにムラが出てしまいます。
カラー剤を塗布した後に短い髪が浮いているようであれば、ティッシュペーパーなどで押さえてラップで密閉させてください。ラップで密閉することにより、浮きやすい白髪にもしっかり密着し染まりやすくなります。
放置時間に要注意
セルフカラーで気をつけたいのが「放置時間」です。
ヘアカラーは時間を置けばしっかり染まるわけではないので、使用するヘアカラー剤の説明書をよく読み、推奨されている放置時間を守りましょう。過剰に時間を置きすぎてしまうと、頭皮環境の悪化や髪のダメージを招いてしまいます。
■シャンプーの仕方
美容室では、「乳化」といってヘアカラー剤をお湯で流す前にお湯とヘアカラー剤をなじませています。これをすることにより地肌についているヘアカラー剤がとれやすく、色味の定着も良くなります。
シャンプーの際はすぐに洗い流すのではなく、乳化を行ってみてください。
今回は、自分でできるつなぎ染めの方法を紹介しました。ぜひ、参考にしてみてください。
(美容師/ヘアメイク/セミナー講師 Mayu)
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