冷え性の方にはつらい季節がやってきました。「どんなに厚着をしても寒い……」そんな方は、身体の中から熱を生み出す力が不足しているのかも知れません。
身体が内側から暖まるということは、脂肪をエネルギーとして燃焼させて熱を生み出すということなので、おのずとダイエットにもつながりますよ。
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して18年の美養フードクリエイターである筆者が、あたたかくなりダイエットにもなる、一石二鳥な身体作りをサポートする食材を3つご紹介します。
■身体を芯から温める冬におすすめ食材3つ
(1)ラム肉
低コレステロール、鉄分やビタミンも豊富でダイエットのサポートになることでも知られているラム肉。東洋医学では、ラム肉は、身体を芯から温める大熱の食材とされ、暑い季節には食べない肉です。
実際、ラム肉に豊富に含まれるLカルチニンと呼ばれるアミノ酸は、脂肪をエネルギーとして燃焼させるために必要なアミノ酸です。脂肪の蓄積を防ぎ、燃焼させることで身体を内側から温めます。
ジンギスカンやラムチョップのように焼いて食べるのも美味しいですが、ビーフシチューのように煮込んだりカレーに入れても美味しくいただくことができます。
(2)ネギ類
冬はネギが美味しい季節ですね。
長ネギやニラなどのネギ類の刺激臭のもとである硫酸アリルには、血液の流れをスムーズにする働きがあります。血液には、細胞に酸素と栄養を運ぶとともに、熱を届ける役割もあります。抹消部まで血液がいきわたることで手足などの冷えの予防につながります。
薬味として使うだけでなく、冬のネギはねっとりと甘く、とてもおいしいので、お鍋に入れたりソテーで食べるのもおすすめです。
(3)柑橘系フルーツ
冬にはみかんなどの柑橘系のフルーツが美味しくなります。
柑橘系フルーツの香りのもとであるリモネンには、交感神経を刺激する働きがあります。交感神経が刺激されることで身体は代謝モードになり、脂肪を燃焼させて熱を生み出したり、血液の流れも活発になり、身体が内側から温まります。
そのまま食べても美味しい柑橘系フルーツですが、リモネンは皮の部分に多く含まれるため、レモンやゆずの皮をすりおろして、お料理に加えたり、皮ごとスライスして紅茶に漬けてフルーツティーにすると、より多くのリモネンを摂ることができます。
身体が冷えていると、動きたくなくなり余計に冷えやすい身体になってしまいます。身体を内側から温める食材を積極的に食べて、冷え知らずの身体を作りたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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【参考】
※成分情報 リモネン – わかさ生活