気温が上がりビールがおいしく感じる季節、ついつい飲み過ぎてしまいますよね。おつまみにマグロの刺身なんて、最高ですよね。つい買いすぎてしまうと保存方法に困りますから、特にこの時期は気をつけないといけません。今回は料理研究家の筆者が、マグロの刺身を長くおいしく楽しむ方法をご紹介します。
■マグロの賞味期限は2~3日程度!
マグロは時間が経つほどに身が変色し、ブリットという血の色の水がしみ出てきます。見た目は悪くなりますが、食べるぶんには問題ありません。ただし購入したばかりでも、釣り上げてすでに数日経っているものなので、冷蔵庫に入れてももつのは2~3日程度と考えましょう。
■日持ちさせるマグロの保存方法・アレンジ4つ
冷蔵庫に入れておいた余ったお刺身の存在を、つい忘れてしまうこともありますよね。そのまま賞味期限切れにしてはもったいない! 上手に保存して、なるべく長くおいしく楽しみましょう。
(1)冷凍して保存する
キッチンペーパーなどを使ってブリットをよくふき取ります。次に、ラップをしいて上にのせ、空気が入らないよう包みます。このまま冷凍庫に入れておけば1週間は保存できます。ただしその際は切り身ではなく、さくなどブロック状のマグロに限ります。解凍する際は、冷蔵庫での自然解凍にするとおいしさが保ちやすいです。
(2)ヅケにする
ヅケとは、魚介類を保存するために醬油に漬ける方法。醬油だけでは塩辛くなってしまうので、みりんや酒を加えるとよりおいしく保てます。調味の割合はだいたい、醬油が2に対し、みりんと酒が1ずつ。このまま数時間漬ければできあがりです。
(3)マリネにする
オリーブオイルにワインビネガー、なければお酢を入れて混ぜ、レモン汁を少々足してマリネ液を作ります。それとマグロを混ぜ合わせ、お好みで塩などかけてできあがりです。アボカドなどを入れると、よりまろやかになります。
(4)煮物にする
マグロを食べやすい大きさに角切りにして、醬油と酒、みりんと砂糖を加え、鍋で煮れば、マグロの角煮のできあがりです。お好みで生姜など入れるといいでしょう。刺身ではありませんが、加熱してあるのでかなり日持ちもします。
いかがでしたか? これからの時期は、食あたりなども心配になってきます。おいしいものをなるべく長く楽しむために、状態よく保てるよう、保存方法を身につけておきたいですね。
(料理研究家 オガワチエコ)