汗が気になる季節がやってきましたね。
汗をかくと、臭いが気になるという方もいらっしゃるでしょう。
管理栄養士の筆者が、汗の臭いが悪化するおそれのある食べ物を3つご紹介します。
■汗が臭くなる原因とは?
そもそも、汗が臭くなる原因とは、何なのでしょうか?
原因には、胃腸の機能低下や摂取する食材などが挙げられます。
胃腸の機能が低下していると、正常に食べ物が消化吸収されず、腸内で腐敗してイオウのような臭いが発生するのだそう。
そして、やがて血液を介して、臭いのある汗として体外に出てきます。
また、汗をかきやすくする食材や体臭を強くする食べ物を摂取することでも、汗は臭くなると考えられています。
汗を臭くする可能性がある食材を知っていれば、暑い夏も汗の臭いを気にせず過ごせるかもしれません。
■注意したい!汗がどんどん臭くなる食べ物3種
具体的な食材についてご紹介していきましょう。
(1)豚バラ肉
豚バラ肉は、豚肉の中でも脂質量が多い部位です。
脂質量が多いということは消化に時間がかかるため、胃腸の負担となります。
その結果、消化吸収機能が十分ではなくなり、汗が臭くなる可能性があります。
また、脂質量が多い&高カロリーな食材は、汗腺や皮脂腺の働きを活発にするのだそう。
その結果、汗や皮脂の量が増えて、臭いが発生するリスクを上げてしまいます。
豚肉を食べる際は、なるべく脂質量が少ない部位(モモやヒレなど)を選びましょう。
しゃぶしゃぶのように食べたり茹でたりすると、余分な脂質を落とせるため、気になる人は試してみてくださいね。
(2)キムチ、カレー
香辛料を使った食材は、汗をかく腺を刺激して、臭いの生成を促すといわれています。
キムチやカレーは、にんにくや唐辛子など、多くの香辛料が使われているため、要注意です。
また、単純に辛い食べ物を摂ると汗をかきやすくなることからも、汗をかきやすい人や臭いが気になる人は、暑い季節はキムチやカレーを控えめにしましょう。
(3)ネギ、ニンニク
ネギやニンニクなどの臭いが強い食材は、汗の臭いや体臭が強くなりやすいといわれています。
そうめんなど夏の代表的なメニューによく使われる食材ではありますが、汗の臭い対策として、大量に食べるのは控えましょう。
■汗の臭い発生をストップ!おすすめの飲み物&食べ物
緑茶
汗は通常無臭ですが、汗をかいて常在菌という菌の働きが活発になると、臭いを発生させる原因になります。
緑茶に含まれる「カテキン」には強い抗菌作用があるため、体の内側から汗の臭い発生のリスクを下げられる可能性があります。
口臭を防ぐ働きもあり、汗対策だけでなく、食後の口臭予防にもおすすめですよ。
オクラ
オクラの粘り成分である「ペクチン」は、水溶性食物繊維です。
ペクチンは、腸内の善玉菌の増殖をサポートすることで、腸内環境を整えてくれるのだそう。
腸内環境を整えると、腸内での消化・吸収が正常に行われるため、汗の臭いが発生するリスクを下げられます。
夏の代表的な野菜であるオクラで腸内環境を整え、臭い対策してみてくださいね。
汗の臭いの原因となる食材や、臭いのリスクを下げられる食材を知っていれば、汗をかきやすい季節でも体の内側から対策できるでしょう。体の外からの対策も大事ですが、内側からもしっかり対策していきたいものですね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※ワキガのセルフチェック方法!臭いの原因や予防方法など徹底解説 – ロート製薬
※ニオイを制して“出会い”を味方に!香り美人のすすめ – ヤクルト
※汗が臭くなる病気 – 沢井製薬
※汗が枝豆のような臭いに感じるのはなぜ?体臭やわきがが発生する仕組み、臭いのチェック方法を解説 – 共立美容外科
※アリシン – わかさ生活
※オクラ – わかさ生活