レシピ本を見ると、大さじ小さじで分量が指定されていますね。けれど、自宅以外のキッチンや旅先のコンドミニアムでは、計量スプーンが見当たらないという場面もあるかもしれません。そこで今回は、料理研究家の筆者が、覚えておくと便利な「キッチンにある、計量スプーンの代わりになるもの」をご紹介いたします。
■大前提:大さじ、小さじは何ml?
まず初めに、大さじ、小さじの分量についてきちんと把握しておきましょう。
・大さじ:15ml
・小さじ:5ml
■1:ペットボトルのふた=7.5cc
ペットボトルのふたは、規格が統一されています。まれに外国製の大きなものもありますが、日本で販売されている一般的なペットボトルのふたは、すべて同じ大きさ。1杯で約7.5mlの容量です。
・大さじ:ペットボトルのふた2杯
・小さじ:ペットボトルのふた1杯弱
■2:ティースプーン=約5cc
ティースプーンの1杯は、小さじスプーンとほとんど同じ分量。もちろんモノによって大きさは異なりますが、おおむね同じ分量を計ることができるため、とても便利です。
・大さじ:ティースプーン3杯
・小さじ:ティースプーン1杯
■3:カレースプーン=約15cc
カレースプーンの1杯は、大さじスプーンとほとんど同じ分量。カレースプーンといっても、さまざまな形がありますが、より丸みを帯びているもののほうが、大さじスプーンに近い傾向にあります。小さじ分を計るのにはあまり適していませんが、目分量よりは参考になるでしょう。
・大さじ:カレースプーン1杯
・小さじ:カレースプーン1/3杯
■4:おたま=約50cc
小さめなおたまは、およそ50ccほどの容量です。かなり大きいため、小さじ分を計量するのは難しいですが、大さじ2杯以上を計る際の指標にはなるでしょう。
・大さじ3杯:おたま1杯弱
・大さじ2杯:おたま2/3杯
■番外編
パスタ1人分の計り方
ペットボトルのふたの規格が統一されているように、ペットボトルの口の大きさも全て同じです。丸い口の中が埋まる太さにパスタをとって量を調節すると、1人分(100g)が計れます。
油大さじ1の計り方
油をフライパンに入れたとき、だいたい直径10cm程度に広がった状態が、大さじ1杯と同じ分量になります。覚えておくと便利です。
いかがでしたか? 目分量でなんとなくわかるのは、相当な場数をこなしているプロだけ。そうでない場合、やはり計量はした方が無難です。上記の目安を覚えておけば、どんな場所でも美味しい料理を振る舞うことができますよ!
(料理研究家 オガワチエコ)
【関連記事】
・塩も油も!?冷蔵庫の“野菜室”で保存するべき調味料