外はカリッとなかはふわっとした食感が特徴のフランスパン。切ってバターを塗ったりサンドイッチにしたりと、食べ方はいろいろあります。そんなフランスパンですが、実は種類が豊富。パン屋さんで「フランスパンください」なんていうと、店員さんを困らせてしまいかねません。どんな種類があるか、覚えておくと便利です。今回は、料理研究家である筆者が、「フランスパンの種類と食べ方」についてご紹介します。
■「バゲット」は切って具材をのせて
フランスパンのなかでももっともポピュラーといっていい、70~80cmぐらいある細長いものが「バゲット」です。日本語に直すと〝棒”という意味になります。食べ方としては、切って具材をのせたりスープと一緒に。もしくはスープに浮かべて食べたりもします。
■「パリジャン」や「バタール」は具材を挟んで
バゲットより少し太めにしたものが「パリジャン」。切って具材を挟んでサンドイッチなどを作るのに用いられます。バゲットよりも短くて太いものが「バタール」。内側のパン生地の部分が多いので、もちっとした食感が楽しめます。こちらもサンドイッチなどがおすすめです。
■パリパリ食感が楽しい「フルート」や「フィセル」
長さが50~60cmあり、細長い形をしたものが「フルート」。それをもっと短くした感じのものが「フィセル」です。パン生地の部分が少ないので、外側のパリパリっとした食感が楽しめます。そのまま食べたり、バターなどをのせたりして食べます。
■しっとり食感の「ブール」
丸いドーム状の「ブール」は、内側のしっとりふわふわっとした食感が特徴です。スライスして食べる以外にも、なかをくり抜いて具材を入れる食べ方などがあります。ブールと形が近いものに「パン・ド・カンパーニュ」があります。こちらはライ麦を使ったりと、ブールとは材料や製法がやや異なります。
■食べきりサイズの「クッぺ」
ラグビーボールのような形をしていて、中央に切れ目が入っているのが、クッペです。食べきりサイズのクッペは、スライスしてトースト代わりに。朝食にはピッタリです。
いかがでしたか? これ以外にも、フランスパンにはまだまだいろんな種類があります。買いにいってどれにしようかと迷ってしまわないよう、使い方や食べ方などをある程度把握しておくといいかもしれません。
(料理研究家 オガワチエコ)
【関連記事】
・光がポイント!インスタの「食べもの写真」を上手に撮るコツ