ダイエットに取り組む際、代謝を促すために水分を多く摂取するというのは一般的によく用いられる方法です。その水分を、炭酸水に置き換えると、満腹感が得られてさらにダイエットもはかどるよう。そういった点からも炭酸水を愛飲する女性が増えています。さらに、炭酸水を料理に用いると、普通の水とは違った効果が得られます。今回は、料理研究家である筆者が「炭酸水の料理活用術」についてご紹介します。
■ツヤのあるごはんが炊ける
炊飯器でごはんを炊くときに使用する水を、炭酸水に置き換えてみましょう。炭酸の泡が作用して、ごはん一粒一粒にツヤを与え、ふっくらとした炊き上がりになります。洗米は水道水で構いません。
■魚の臭みが取れる
魚料理の下処理において面倒なのが、ぬめり取りです。塩水で洗い流す方法などがありますが、炭酸水を使っても取ることができます。ボウルに入れて洗うと、ぬめりと共に魚特有の生臭さも薄れ、調理しやすい状態になります。
■お肉がやわらかく煮える
炭酸水にはタンパク質を分解する性質があり、お肉を煮るとやわらかく仕上げることができます。ビール煮やコーラ煮などのメニューがあるのもそのためです。また、炭酸水で煮ると味もしみ込みやすくなるという効果が期待できます。
■天ぷらがサクサクに
天ぷらを揚げる際、使用する粉を水の代わりに炭酸水で溶いたものを使って揚げてみてください。加熱によって発生した炭酸ガスが衣の隙間に入り込み、余計な水分が飛んでサクサクとした食感に仕上がります。
いかがでしたか? 最近では自分で炭酸水が作れるキットなどもあり、楽しみ方はいろいろあります。炭酸水は直接肌につけても良いとされ、顔を洗うのに用いられることもあるようです。これからますます需要が増えそうですね。
(料理研究家 オガワ チエコ)
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