鼻を中心にポツポツと目立つ白い角質(角栓)が気になって、セルフケアを行っている方は多いでしょう。
でも、間違ったケアのやりすぎは逆効果! 鼻の角質の原因と正しいケア方法を知って、ツルツルの鼻を手に入れる方法を、コスメコンシェルジュの筆者がお伝えします。
■目次
1.鼻の角質・角栓が詰まる原因は?
2.やってはいけない!鼻の角質・角栓の要注意ケア
3.鼻の角質・角栓の対処法
4.鼻の角質・角栓をやさしく除去するスキンケアとコツ
(1)クレンジング
(2)酵素洗顔
(3)オイルマッサージ
(4)パック
(5)バキューム
(6)毛穴のお手入れ後はしっかり保湿を
5.鼻の角質・角栓の詰まりを予防するには
■1.鼻の角質・角栓が詰まる原因は?
鼻の黒ずみが目立つ原因は、毛穴から分泌された皮脂と古い角質が混ざって「角栓」となることです。さらに、角栓の表面が空気に触れて酸化すると、黒ずみが増して目立つようになります。
Tゾーンといわれる顔の中心は、顔の中でも皮脂の分泌が盛んな部分です。
また、顔の皮膚は身体に比べて皮脂を分泌する働きが強いため、毛自体が細く、皮脂腺が大きく発達しているため、もともと毛穴が目立ちやすいのです。
■2.やってはいけない!鼻の角質・角栓の要注意ケア
絶対にやってはいけないのが、ピンセットや爪などで無理矢理取ることです。気になるからと角栓を無理に取ろうとすると、健康な皮膚を傷つけたり、ターンオーバーが乱れてあとが残る場合もあるので、気をつけましょう。
■3.鼻の角質・角栓の対処法
鼻の角栓は、新陳代謝の悪い方やクレンジング不足の方に多く見受けられます。
肌の新陳代謝が悪いと、古い角質が肌表面にとどまります。角質がたまり、顔色全体の「くすみ」や「化粧水がしみ込みにくい」と感じたら、代謝不良やクレンジング不足が原因かもしれません。
Tゾーンがテカリやすい方は、メイク直しの際にあぶら取り紙やティッシュでやさしく皮脂をおさえ、皮脂が酸化して黒くならないように心がけましょう。
■4.鼻の角質・角栓をやさしく除去するスキンケアとコツ
(1)クレンジング
毎日のクレンジングで汚れをしっかりオフしましょう。鼻まわり、とくに鼻の脇・小鼻は、指があたりにくく、汚れを残してしまいがちです。指の腹でクレンジングをていねいになじませて、汚れを浮かして落としましょう。スチームをあてたり、入浴中、毛穴がゆるんでいる時に行うのが効果的です。
おすすめはクリームタイプのクレンジングです。クリームタイプは程よい油分・水分を含んでいるため、肌表面の古くなった角質をやわらかくしながら、汚れをからめとります。
(2)酵素洗顔
1週間に1〜2度のスペシャル洗顔として酵素洗顔で、普段の洗顔で落としきれない、硬くなったガンコな皮脂汚れをオフしましょう。
酵素洗顔には、くすみや黒ずみの原因となる毛穴につまった汚れや皮脂を落とす作用があります。
酵素洗顔がツルツルになるといって洗い過ぎると、肌が乾燥したり、つっぱることもあるため、使用量や定められた使用期間を守りましょう。
(3)オイルマッサージ
硬くなった皮膚の表面の角質には、オイルマッサージが効果的。スチームや温めたタオルで毛穴を開いてゆるめ、500円玉位の量のオイルを手のひらにとり、指のはらでゆっくりていねいにクルクルとなじませます。マッサージのあとはオイルをふき取り、化粧水でしっかり保湿をします。
オイルマッサージは毎日行っても大丈夫です。マッサージで血行促進することで、代謝リズムが整い、角栓がたまりにくくなります。
(4)パック
はがすタイプの毛穴パックは、白い角栓がプツプツと目立ち、触ると手に感触がザラっと感じる場合にお試しください。
洗顔後の清潔な肌に、しっかりと密着させるように塗り込むのがポイントです。少し厚めに塗り、完全に乾いてから下から上に向かってゆっくりとはがします。
皮膚がデリケートな方や敏感気味な時にはがすタイプのパックを行うと、肌に負担がかかる場合があるため、肌の状態を確認して行いましょう。
皮脂や汚れを吸着させて洗い流すタイプのクレイ(泥)パックもあります。はがすタイプが苦手な方は、クレイパックを試してみるのもおすすめです。
(5)バキューム
セルフケアで取り切れない角栓や、しっかりケアしたい方は、エステサロンなどのプロのケアを活用してみてもいいでしょう。
エステサロンでは、スチームをあてて充分に毛穴をゆるませたうえで、ディープクレンジングやバキューム(吸引)によるケアを受けることが可能です。毛穴汚れをスッキリさせたあとのアフターケアも万全なので、いい状態が続きます。
肌の新陳代謝リズムやザラツキが気になったタイミングでバキュームケアを取り入れれば、ストレスなく、キレイな鼻になれるので満足できるでしょう。
(6)毛穴のお手入れ後はしっかり保湿を
毛穴ケアにはさまざまなアプローチがありますが、全てに共通して、お手入れ後、しっかりと保湿することが大切です。
角栓を取り除いたあとは、毛穴を引きしめる収れん効果の高い化粧水をコットンにしみ込ませて、コットンパックをするなど、アフターケアも忘れずに行いましょう。
■5.鼻の角質・角栓の詰まりを予防するには
鼻の角質・角栓の詰まりを予防するために、スキンケアや生活習慣で正しいケアを心がけましょう。
(1)ファンデーションを厚塗りしすぎない
黒ずみが気になるからとファンデーションを厚く塗りカバーしすぎると、毛穴落ちや化粧崩れが目立ちやすくなるため逆効果です。厚塗りしたファンデーションと皮脂汚れ、角質が絡まり複雑な汚れとなります。
(2)汚れをためないクレンジングを
角栓詰まりを予防するためには毎日のスキンケアが肝心!クレンジング・洗顔をていねいにおこない「汚れをためない」ように心がけましょう。
(3)たっぷり睡眠をとり、代謝リズムを整える
健康な肌の新陳代謝リズムは約28日。うるおいのある、なめらかな肌が目安です。疲れをためないようにして、睡眠をたっぷりとることで代謝リズムを整え、正常な新陳代謝リズムを目指しましょう。
(4)注意深く観察を
毛穴ケアやパックなどを行っても黒ずみやザラツキが解消されない場合は角栓ではなく、毛穴周りの色素沈着が原因で黒ずんで見える「毛穴ジミ」の可能性もあります。状態をよく確認してケアを行いましょう。
毛穴ケアは地道にコツコツと汚れをためないことがポイントになります。ご自分に合ったケアで冬から春を迎える前に毛穴悩みをスッキリさせて、出会いの多い季節にキレイな鼻・肌で好印象を叶えましょう!
(美容家/コスメコンシェルジュ/顔ヨガインストラクター 市川愛子
コスメサロン アイーシャ代表/美容家/大手化粧品会社22年勤務、BA教育講師18年。メイク・顔ヨガ・16タイプカラー診断を活用した「ハッピーオーラ美人」「魅せ顔」へ導く独自のビューティレッスンが好評。)
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