4月〜6月にかけて旬を迎える「そら豆」は、ホクホクとした実と独特の香りが人気です。そんなそら豆は、アンチエイジングにも効果的ということをご存知ですか?
今回は、管理栄養士の筆者が、そら豆の美容成分、新鮮なものの見分け方、保存方法、レシピをご紹介します。
■美容にも◎!そら豆の栄養成分とは
春が旬のそら豆は、全体の10%がたんぱく質でできています。その他にも「ビタミンB1」「ビタミンB2」「ビタミンC」「銅」「鉄」「カリウム」などを含みます。これらの栄養素は、アンチエイジングに効果的なものばかりです。
ビタミンB1とビタミンB2
細胞の新陳代謝を高め、肌や粘膜の健康を保ちます。
ビタミンC
美肌に欠かせない「コラーゲン」を生成するのに役立つ栄養素です。また、抗酸化作用があり、活性酸素から身体を守ってくれます。
鉄と銅
血液に関係する栄養素です。鉄は、「ヘモグロビン」を構成し、銅は鉄を運ぶ役割があります。
カリウム
身体のむくみを解消してくれます。塩分が多い食事を摂る時は、カリウムを含む食材を積極的に摂取しましょう。
■新鮮なそら豆の見分け方
そら豆は、鮮度が落ちやすい食材です。
さやが濃い緑色で、筋が変色していないものが新鮮なしるしです。表面の産毛が取れていないかどうかも、鮮度を見分ける指標になります。さやが黒くなっているものは、鮮度が落ちているので避けましょう。
また、むき身よりも、さや入りのものを選ぶことがポイントです。さやから出した途端、どんどん風味が落ちてしまうからです。紫外線に当たると、「ビタミンB群」が分解されてしまうため、栄養素を守るためにもさや入りのものをおすすめします。
■そら豆の保存方法
鮮度が落ちやすい食材のため、購入したらできるだけ早く食べきりましょう。すぐに食べきれない場合は、薄皮がついた状態でフリージングバッグに入れて冷凍保存することがおすすめです。
より風味を残して保存したい場合は、さやごとフリージングバッグに入れて冷凍保存するという方法もあります。
解凍方法は、薄皮ごと軽く塩茹でするか、電子レンジで解凍するとよいでしょう。さやつきの場合は、凍ったままグリルで焼くこともできます。
■そら豆の簡単レシピ
そら豆の美味しさを活かした、簡単レシピをご紹介します。
(1)焼きそら豆
シンプルにそら豆の美味しさを味わうなら、このレシピがおすすめです。
材料
・そら豆 お好きなだけ
・塩 適量
作り方
(1)グリルかオーブンにそら豆をさやごと入れ、表面が少し焦げるまで焼きます。
(2)さやから取り出し、塩を振ってお召し上がりください。
(2)そら豆と春野菜の彩りサラダ
春の食材を満喫できるサラダです。生野菜ではないので、身体を冷やしたくない時にもおすすめです。
材料(2人分)
・そら豆(さやから出したもの) 8個
・新じゃがいも 中サイズ1個
・アスパラガス 2本
・にんじん 1/2本
・新玉ねぎ 1/2玉
・ベーコン 2枚
・塩こしょう 適量
・マヨネーズ 適量
作り方
(1)そら豆は薄皮ごと塩水で茹で、薄皮をむいておきます。新じゃがいもとにんじんは、皮ごと茹でるかレンジで加熱して、一口大に切っておきます。アスパラガスは固い部分を切り落として茹で、2~3cmに切っておきます。新玉ねぎは薄くスライスしておきます。
(2)ベーコンを1cm幅に切り、フライパンでカリっとするまで炒めます。
(3)全ての材料を合わせ塩こしょうを軽く振り、好みでマヨネーズを適量かけて完成です。
そら豆は特別な調理をしなくても、茹でたり焼いたりするだけで十分美味しくいただけるので、忙しい時にもピッタリな食材です。また、美味しいだけでなくアンチエイジングにも効果的なので、店頭で見かけたらぜひ購入してみてください。
(管理栄養士 橋場愛
管理栄養士の資格を持つ、2歳の男の子のママ。管理栄養士の観点から、ためになる記事を発信。)
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【参考】
※そらまめ – わかさ生活