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納豆を“菌”で選ぶ!?ダイエットに◎な納豆の注目成分3つ

美養フードクリエイター
岩田 まなみ

発酵食品のよさが注目されるとともに、人気が復活したのが納豆です。昔から健康にいいイメージがありましたが、今は、美容や健康のために納豆を欠かさない方も多いのではないでしょうか。

納豆を“菌”で選ぶ!?ダイエットに◎な納豆の注目成分3つ

どれも同じに思える納豆ですが、ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌と同じように、納豆菌にも種類があることをご存じですか? さらに、納豆は、大豆をそのまま食べるよりアンチエイジングに役立つ成分が多くなっています。

きちんと知って食べたい、納豆の注目成分と種類についてご紹介します。

■発酵食品だからこそ生まれる納豆の注目成分3つ

(1)ポリグルタミン酸で糖の吸収を穏やかに

納豆のネバネバ成分であるポリグルタミン酸は、発酵によって生まれる成分です。消化されにくく、そのまま大腸に届いて食物繊維のような働きをして、腸内の老廃物を吸着して排出したり、糖の吸収を抑えたりする働きがあります。

(2)身体に吸収されやすい大豆イソフラボン

大豆製品に含まれる大豆イソフラボン。大豆から摂った大豆イソフラボンは、腸内細菌によって分解されて初めて、体内で利用できるようになります。そのため、同じように大豆製品を摂っても、大豆イソフラボンを有効活用できるかどうかは、その人の腸内細菌によるところが大きいのです。

納豆に含まれる大豆イソフラボンは、発酵により身体へ吸収されやすいかたちに変化しています。

(3)アンチエイジング&ダイエットにポリアミン

納豆の注目成分の一つであるポリアミンは、発酵によって増加する成分です。細胞の増殖や生存に不可欠な成分で、体内の炎症を抑える働きなどアンチエイジングに役立つ成分として注目を集めています。

さらにポリアミンが細胞内で増えることによって、脂肪を燃焼する際に必要なカルニチンを利用しやすくなり、脂肪が燃焼されやすい体質になるのだそうです。

ポリアミンは、体内で作ることができる成分ですが、年齢とともに生産が減ることがわかっていますから、納豆から摂れるのは嬉しいですね。

■納豆菌の違いにより、風味にも違いが!?

匂いが少ない納豆、ネバネバが少ない納豆など、最近ではいろいろな納豆が販売されていますね。これは、納豆を作る際の技術の差ではなく、納豆菌の違いによるものです。

納豆菌は、どれも同じではなく、宮城野菌、成瀬菌、髙橋菌などの種類があります。ヨーグルトに味の差があるように、納豆菌によっても出来上がった納豆の風味が異なるそうです。

また、最近ではより健康効果が期待できるS-903菌を使った納豆、有機大豆を使った納豆、黒豆を使った納豆など、さまざまな納豆が販売されていますから、風味+健康効果で納豆を選ぶのもいいですね。

納豆菌は、乾燥や熱に強く、生きて腸までたどり着く可能性の高い有用菌です。アンチエイジング、ダイエット、腸内フローラ、身体にいいことづくめの納豆ですから、毎日の習慣にしたいですね。

(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)

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【参考】
納豆菌の最新事情 – タカノフーズ
5分でわかるポリアミン(PDF) – 全国納豆協同組合連合会

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