ここ最近、書店に行けばヒップに特化したエクササイズ本が積み上げられています。立体感ある、形の良いお尻に憧れる女性も増えていますよね。
YOGAエクササイズディレクターの筆者が、実践すれば確実に美尻効果を感じられるエクササイズをご紹介します。
■たるみ、ぺたんこ…「おブスなヒップ」になる理由とは?
あなたが理想とするヒップは、どんな「形」「硬さ」「質感」でしょうか? 1度鏡の前で、下から持ち上げたり横から押したりして、理想のヒップを作ってみて下さい。
鏡を見て「お尻を下から持ち上げた人」は、たるみ尻
実際に、鏡の前で理想のヒップをつくってみると、まずはお尻を下から持ち上げるようにしたというケースが多いと思います。これは、多くの人がお尻はたるみやすいことを無意識のうちに知っているからです。
たるみは、運動不足や加齢、毎日の姿勢や歩き方などが原因で、最も起きやすいおブス尻現象といえます。
鏡を見て「お尻の横のお肉を寄せた人」は、ぺたんこ尻
横からお肉を寄せ集め、立体感を出そうとした方も多いと思います。これは、お尻のお肉が横に広がっている証拠です。
立体感がないのは、日本人の骨格の特徴が関係しています。日本人の骨盤は、後傾気味なので前かがみになりやすく、ひざを曲げた状態で歩く、いわゆる「お猿歩き」になりがちです。
この歩き方では、足をついた瞬間にひざが前に出てしまい、太ももの前側ばかりを使って太もも裏(ハムストリングス)や臀部の筋肉を使わないことから、足は太いがお尻はゲッソリという体型になってしまいます。
日本人と欧米人の骨盤の違い
日本人に比べ欧米人の骨盤は前傾している人がほとんどです。背筋をまっすぐ伸ばし、ひざを曲げずに足を出してかかとから着地するため、臀筋と腸腰筋をダイナミックに使うことができ、お尻の筋肉がピンと張った状態になります。
このように、普段の歩き方や姿勢を意識するだけで、ヒップラインに変化が現れてくるはずです。
※「腸腰筋」とは、骨盤上部の腸骨から大腿骨に付着している腸骨筋と、腰椎から大腿骨に付着している大腰筋の総称です。
■超おすすめ!桃尻になるエクササイズ
このエクササイズは、お尻の立体感を求める人におすすめなのですが、太ももの引き締め効果も期待できます。
実践回数
週3回、左右それぞれ10〜12回を目安に実践すると、ヒップラインの変化を感じられるようになります。
期待できる効果
・立体的なヒップラインをつくる
・太もも引き締め効果
・体幹力もつき、姿勢が美しくなる
・代謝がアップし、やせ体質に近づく
・心身共に元気になる
注意点
ひざや手首を痛めている人は、無理のない範囲で実践してください。
やり方
(1)立てひざの状態から、右手は肩よりも斜め前の床に起き、左手は腰に添えましょう。左ひざを伸ばし、かかとを床から離します。
(2)左足を腰の高さを目安に引き上げ、ゆっくりと床すれすれの位置まで戻します。これを10〜12回を目安に繰り返したら、反対側も同様に動作しましょう。
足を引き上げた時に、お尻の横がギューッと緊張するのを感じてください。その緊張が広がっていたお尻をギュッと桃尻にしてくれます。反動をつけず、ゆっくりじっくり動作してください。
(株式会社ボディクエスト YOGAエクササイズディレクター 森和世)
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【協力】
(株式会社ボディクエスト代表 森俊憲
ネットを活用した独自のWEBシステムや専用アプリを開発し、受講者が自宅に居ながら、マンツーマンの指導・支援を受けられるオンライン上のフィットネスサービスを展開。これまでに13,000名以上への体型管理カウンセリングやパーソナルトレーニングを行う。企業向けの健康指導や講演、各種メディアの監修・モデル等幅広く活動中。「へやトレ」「女子の腹割プログラム」(日本文芸社)等著書多数。)
『美尻メイク・ダイエット』森俊憲(日本文芸社)