乾燥対策に、毎日シートパックやミスト化粧水を使っている人もいるようですが、本当に肌の乾燥を防いでいるのでしょうか? 実はその水分が肌に浸透する前に蒸発して、肌の水分まで奪ってしまい、余計に乾燥させてしまうという危険性もあるようです。今回は、ミスト化粧水を使う際の注意点についてご紹介します。
■肌スプレーやミストでは保湿はできない?
肌が乾燥したときに顔に化粧水スプレーを吹きかけると、一気に潤ったような感じになりますが、すぐに蒸発してしまうので、実は肌を乾燥させる原因に。無添加のスプレーは、ほとんどが「水」。化粧水は、あくまでも水分補給のためだけのもので、肌に水分をとじ込める効果はありません。肌スプレーを使用する場合は、スプレーした後すぐに、乳液や美容液、クリームなどで潤いをとじ込めましょう。
■保湿性のある化粧水も効果半減!?
化粧水や乳液、美容液と言われるものの多くには、保湿剤が入っているため、肌の乾燥を防いでくれます。この保湿性のある化粧水をスプレー式容器にいれて使用する人もいますが、保湿性のある化粧水をミストとして使用しても、表面に吹きかけるだけで浸透せず、肌の水分を奪ってしまいます。最近は、メイクしたまま保湿できるタイプの化粧品もありますので、商品の使用説明に従って正しく使うことをおすすめします。
■アルコール入りは要注意!
どうしてもスプレータイプで手軽に済ませたい、という人はノンアルコールの化粧水を選んでください。アルコールが入っているものは余計に蒸発します。特に乾燥肌の人は、肌の刺激となるので注意! また、目元や口元の乾燥はスプレーやミストでは保湿しきれないので、朝晩のスキンケアに加えて、外出時のメイク直しにも気を配りたいところです。
毎日のケアは年齢を重ねるとともに、はっきりと肌に現れます。間違ったスキンケアを続けていると、せっかくの努力が残念な結果に……。心当たりのある人は、今日からスキンケアの習慣を見直してみましょう。
(リンパ・ハーバリスト/ビューティヘルスライター 町山 町子)
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【参考】
※廣瀬嘉恵/医療法人社団・優恵会理事長、東大大学院卒医学博士。美容皮膚科銀座よしえクリニック、ひろせ皮フ科、美容皮膚科「ベル・ポークリニック」の美人女医として、年間2万人の男性・女性の美肌をつくり出している。
『美容皮膚科銀座よしえクリニック』
※廣瀬嘉恵著(2013)『「若いね」といわれる美肌づくり』(角川学芸出版)