「下半身をスッキリさせたい」という声をよくお聞きます。筋トレで引き締めることも大切ですが、同時に「股関節」の柔軟性を高めると、老廃物が排出しやすくなり、スッキリとした下半身に近づくことができます。
股関節の柔軟性を高めると関節の可動域が広くなるため、下半身の筋肉を大きく動かすことができますので、エクササイズ効果を高めることにも役立ちます。
日本ウォーキングセラピスト協会代表理事の筆者が、柔軟な股関節をつくるストレッチをご紹介します。
■股関節が硬いと何がよくないの?
「股関節」とは、骨盤と下半身を結ぶ足のつけ根の関節のことです。ほかの関節に比べて、さまざまな方向に動きます。
歩く、走るなどの日常動作を円滑に行うことができるとともに、衝撃を吸収するクッションのような役割や身体を支える役割を果たします。
股関節が硬いとどうなる?
股関節が硬いと以下のトラブルが出る場合があります。
・O脚やX脚を誘発する
・ひざに負担がかかる
・冷え症を誘発する
・太りやすくなる
・むくみやすくなる
・腰痛を誘発する
・猫背になりやすい
股関節が硬いと、下半身の筋肉をダイナミックに動かすことができません。歩き方や走り方に変なクセがつき、O脚やX脚を誘発したり、ひざのトラブルも引き起こしやすい状態になります。
また、関節の可動域が狭いと筋肉を大きく効果的に使えないので、巡りが悪く太りやすくなり、むくみやすい状態になります。
エクササイズで股関節を柔らかくして、このような状態を改善しましょう。
■股関節の柔軟性を高めるエクササイズ
(1)足を腰幅に広げ、イスや壁に手をそえます。
(2)ひざを曲げ、股関節よりも高い位置に引き上げます。
(3)股関節を中心に外回しを20回行います。
(4)反対側も同様に行いましょう。
ポイントは、ひざが股関節よりも高い位置にくるように大きく回すことです。
股関節の柔軟性が影響を及ぼすのは、下半身の動きに限りません。股関節が硬く下半身の動きが安定しないと、骨盤や腰などにも影響を及ぼし、悪い姿勢のもとにもなります。
メリットがいっぱいの股関節の柔軟エクササイズを、ぜひ習慣にしてください。
(日本ウォーキングセラピスト協会代表理事 長坂靖子)
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