美肌の基本である「クレンジング」と「洗顔」は、毎日行うケアですよね。「メイクや汚れが落ちればなんでもいい」というわけではなく、クレンジングと洗顔は美肌の鍵をにぎるケアといわれています。
ちょっとしたコツできれいにもなるが、トラブルの基にもなる場合があるのが「落とし方」です。
エステティシャンの筆者が、意外とできていない正しいクレンジングと洗顔のやり方をご紹介します。
■クレンジングと洗顔をする時間
みなさんはクレンジングと洗顔にそれぞれ何分、時間をかけていますか? 自分の洗顔時間を計る機会は少ないのではないでしょうか。
クレンジングと洗顔にかける時間のベストは、それぞれ1分です。短すぎても汚れが落ちきれず、長すぎても肌を乾燥させたりいためてしまいます。
筆者のサロンのお客様で、「クレンジング剤で顔をマッサージしている」という方がたまにいますが、これは絶対NGです。なぜなら、どんなに素晴らしいクレンジング剤であっても、洗浄成分が入っています。洗浄成分を長時間肌の上に乗せておくことは、肌の水分を奪ったり汚れを押し込んでいるのと同じようなことです。
使用しているアイテムの見直しも大切
1分のなじませ時間でメイクが落ちないようであれば、使用しているファンデーションなどのメイク製品に対してクレンジング剤が弱い証拠です。
ファンデーションを落ちやすいものに変えるか洗浄力の高いクレンジング剤にするか、どちらかを変えましょう。ゴシゴシ洗っても、メイクが落ちないばかりか肌の負担となり、肌荒れや肌老化の原因につながります。
■すすぎの温度
「クレンジグと洗顔はぬるま湯で行う」とよくいわれていますが、実際は熱めのお湯で洗う人が多いでしょう。熱いお湯は肌の水分をうばい乾燥させてしまうので、温度は35度以下のぬるま湯がベストです。
また、温度が冷たすぎると毛穴がしまって汚れが落ちにくく、皮脂が固まりやすいこともあるので、33〜35度くらいを目安にしましょう。
オイリー肌で油がたくさんでる人は比較的熱めのお湯でも良いですが、乾燥肌、赤みやかゆみなどの敏感肌の方は、特に温度には注意してクレンジングと洗顔を行いましょう。
■肌の触り方
温泉などに行くと顔をこするようにゴシゴシと洗っている人がいますが、その触り方はNGです。クレンジングや洗顔は、気づかないうちに力が入ってしまいがちです。毛穴の汚れなど気になるところがある人は、特に手に力が入ってしまいますよね。
洗浄剤をクッションにして肌に直接触れず、圧をかけないように「剥いた桃」をやさしく撫でるようにくるくると洗いましょう。
頬を無意識に触り過ぎている!?
洗浄剤をつけてくるくると洗っている時に、無意識に頬の高い場所を通りがちです。頬に赤みのある人の大半が洗う時に頬を触りすぎているケースがあります。
小鼻周りの赤みがとれない人もクレンジングと洗顔時の摩擦には十分注意し、皮膚がよれないくらいのやさしさで洗いましょう。
■すすぎは必ず30回行いましょう
ご自身のすすぎの回数をご存知ですか? 自分で思っているよりも回数が少なく、すすぎが足りていないという方が多いと思います。
すすぎ残しの多いパーツは小鼻、生え際、フェイスラインなどですが、全体のすすぎ回数自体が足りていないと毛穴の中や顔表面に洗浄剤が残り、たるみ毛穴や乾燥などの肌トラブルの原因につながります。必ず30回はすすぐようにしましょう。
■クレンジング不要のメイク製品の場合
長時間使用しても肌荒れしにくいメイク製品やクレンジング不要の下地・日焼け止め・ファンデーションが最近増えてきました。
クレンジングの役割は、メイクを落とすことだけではありません。自分で分泌した皮脂や排気ガス、化学物質などの油溶性の汚れを落とすこともクレンジング剤の役割です。
メイク自体は洗顔で落とせても、自分で出した皮脂や油溶性の汚れは洗顔だけでは不十分です。肌負担が軽いものや洗浄力がやさしいものでもかまわないので、クレンジングは毎日行いましょう。
どんなに良いクレンジング剤や洗顔料を使用していても、気づかずに悪い習慣を持っていたり正しく洗えていないと効果は半減してしまいます。ご紹介したポイントを意識して、「知っている」を「できている」習慣にしましょう。今日1日で変化を感じなくても、1ヶ月、3ヶ月、半年、一年と時間を重ねるたびに肌の違いを実感できるはずです。
(美容家・エステサロン&スクールSUHADA主宰 永松麻美
自身のニキビ・激太りから容姿コンプレックスに陥り根暗な10代を過ごす。綺麗になるためエステの道へ。「綺麗になる」を通し心や人間関係、人生まで前向きに変わって行く経験を人に伝えるため美容家として活動中。)
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