美容のプロフェッショナルに、美しさの秘訣や日々の生活で心がけていることなどを伺うインタビュー。
ヘア&メイクアップアーティストの長井かおりさんのインタビュー4回目は、長井さんご自身が毎日しているお手入れについて伺いました。
頭皮は顔の肌とひと続き。頭皮ケアはたるみ予防に必須です
ーー長井さんご自身が毎日欠かさず行っているケアはありますか?
頭皮ケアは毎日必ずしっかりしています。
というのも、頭皮は顔と一枚の皮膚で繋がっているので、顔のたるみを解消したければ、頭皮から引き上げなければ!と思うからです。
ーー具体的にはどんな方法でお手入れをしていますか?
朝起きた時とシャンプーの前後にパドルブラシでブラッシングをしています。
頭皮を刺激するようにしっかりめにブラッシングをすると気持ちがいいですよ。
頭皮が凝っていたり、むくんでいたりするときは、ブラッシングをすると少し痛みを感じることもありますが、それでその日の調子が分かりますし、ブラッシングが終わる頃にはかなりスッキリします。
ーー手でマッサージするのではなく、ブラシを使うんですね。
手で頭皮をマッサージするのもいいのですが、頭全体をマッサージすると結構疲れますよね。
パドルブラシならラクに頭全体を刺激できるのがいいんです。
シャンプーの前後は頭皮用エッセンスも使っています。
シャンプー前は頭皮の汚れを浮かすためのプレシャンプー用エッセンスを、シャンプー後は頭皮の保湿や血行促進効果があるものを使っています。
最近は、モデルさんにメイクをする前も、顔より頭皮のマッサージに時間をかけていますね。
摩擦に弱い顔の肌をこすらずに済みますし、なにより頭皮をマッサージした後にグッと引き上がる感じがするので、たるみが気になる人は頭皮マッサージを試して欲しいと思います。
疲れやコリは溜め込まずに毎日ケアをするのが若々しさの秘訣
ーー多忙な日々だと思いますが、いつもイキイキとハツラツとしている長井さん。エイジングをお感じになることはありますか?
ここ最近は、これまで感じていたエイジングとは別物の「本気のエイジング」を感じています。
身体全体の不調がすべて顔に出るというか、これまでは局所的だったものが一筋縄ではいかなくなってきているというか…
首や肩、全身を含めて美容である、ということを自分の身体で実感しました。
ーーそうした不調をお感じになって、どのように対処されたのでしょう? 何か新しいことをお始めになったのですか?
新しいことを始めるのではなく、これまでやってきたことをより深める、という感じでしょうか。
年齢を重ねてきたからこそ、自分に合うものを選べるようになっていると思いますし、これまでトライしたけれど続かなかったものは、自分のライフスタイルに合っていなかったのだと思うので。
具体的には、お風呂の中で首、手首、足首を回すこと。
カッサやツボ押しスティックで、リンパを流したりツボを刺激したりすること。
お風呂上がりにストレッチすること。
これは毎日欠かさず行っています。あとは時間がある時はランニングもします。
顔だけ、凝っているところだけ、ではなく、巡りを良くして全身を整えていくことが若々しさや美しさに繋がると思うので、仕事中も伸びと深呼吸は意識してしていますね。
顔だけをケアするより、全身のコリを流す方が疲れも取れてスッキリ感もありますよ。
ーー毎日きちんと続けることが大切なんですよね…分かっていてもなかなか…
やらなくちゃ!と思うと、できなかった時にストレスを感じてしまうので、そんなにガチガチに決めなくていいと思います。
私もできる時にできることをしているだけなので。
忙しくしていると、サロンに定期的に通うのも難しかったりしますよね。
キャンセルする時は申し訳ない気持ちにもなりますし。
それに、数ヶ月に一度、疲れを溜め込んでからサロンへ行くより、日々自分でケアをして、疲れをこまめにリセットしていく方が、肌も身体もいい状態を保てると思いますよ。
自宅での食事は油や調味料にこだわってヘルシーに
ーー食生活についてはいかがですか? 特に気をつけていることはありますか?
仕事柄、外食が多いので、自宅で食事をする時は健康的にと思っています。
特に凝った料理をするわけではないのですが、身体にいい油や調味料を使うようにしていますね。
MCTオイルをお味噌汁に入れたり、できることをできる範囲で。
食生活もスキンケアやメイクと同じで、これをしなくちゃ! あれはダメ!とガチガチにしないのが、毎日をイキイキと心地よく過ごす秘訣かなと思っています。
【長井かおりさん プロフィール】
ヘア&メイクアップアーティスト
雑誌を中心に活動。モデルや女優のヘアメイクだけでなく、多くの女性のヘアメイクを手がけ、「~周囲がざわつく自分になる~ 必要なのはコスメではなくテクニック」(ダイヤモンド社)のヒットを機にブレイク。効果的でキャッチーなメイクテクニックに定評があり、その人自身の魅力を引き出すメイクに注目が集まっている。最新刊『テクニックさえ身につければ、「キレイ」はもっと引き出せる』(講談社)など、これまで発売した書籍は累計20万部の大ヒットとなっている。
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