厚生労働省が引き下げを提案した塩分。実は、この塩分を控えめにするというダイエット法を篠原涼子さんはじめ、いろいろな芸能人が試して話題となっているのです。厚生労働省が提示した「日本人の食事摂取基準」では、日本の成人女性に勧められている1日の塩分摂取量は8g未満。一方、日本人の塩分摂取量の平均は1日11〜12g程度と、かなり多いことが分かります。一体どんなダイエット法なのか、その仕組みとやり方をご紹介します。
■いくつ当てはまるかチェック!
以下の症状のうち、いくつあてはまるでしょうか。
●食欲が増して仕方がない
●夜間頻尿がある
●いつものどが乾いている
●高血圧
●むくみやすい
これらのうち3つ以上あてはまる人には、塩分の取りすぎかも! では、塩分を取りすぎるとどんな弊害が出てくるのでしょう。
■塩分は代謝を悪くする!?
さまざまな食品に含まれている塩分ですが、動物性脂肪や食品添加物といった代謝を進みにくくする成分を体内に一緒に蓄積してしまう恐れもあるのだとか。これにより、太りやすく痩せにくい身体になり、血流が阻害され老化が進行してしまうそう。
■塩分過多は太りやすく老けやすい!?
塩分を摂り過ぎると、体内の塩分の濃度が高くなります。すると、それを薄めようと腎臓が身体から水分が出ていくのを防ごうとし、体液量が増えると言われています。すると体重も増えることに。そのような食生活が続くと、常に入ってきた水分を溜め込もうとするので、代謝も落ちてしまうと考えられます。塩分過多な食生活は、血管を細く固くして、血流を悪くしてしまうと言われています。すると体内に新しい酸素や栄養を送って老廃物を回収してくれる血液の流れが悪くなり、老化につながってしまうそうなのです。
■安全で正しい塩抜きダイエットのやり方
「塩抜きダイエット」のコツ
塩抜きダイエットにはいくつかのコツがあります。これらを守って正しく行いましょう。このような生活を3日ほど続けます。
●食事の際に調味料はかけない
●いつも腹八分目を心がける
●なるべく野菜から摂るようにし、次に魚・肉、最後にご飯やパンの順番で食べる
●外食時は減塩されたメニューを選ぶ
●加工食品は塩分量をチェック!「ナトリウム量(g)×2.5」で食塩相当量が計算できます。
摂った塩を効率的に排出する方法
●1日30〜40分程度ウォーキングをする
●1日1.5l〜2lの水分補給をしっかりと!
●海藻、ナッツ、キノコなどのカリウムを多く含む食材を積極的に摂る。
■嬉しい悲鳴!?塩抜きダイエットのいろんな効用
塩抜きダイエットの効果はダイエットだけではありません。女性にとって、嬉しい効果がたくさんあります。
●ホルモンバランスがよくなる
●お通じがよくなる
●代謝がよくなる
●胃酸が抑えられ、食べる量が減る
即効性もあり、こんなにも嬉しい効果のある塩抜きダイエット。試さない手はありませんよね。ただ、塩分は生きていくうえで大事なものなので、あまり長期間やるのはNG! 最大でも5日間にとどめて、安全に正しく行いましょうね!
(美容ライター・エディター 長岡宏江)
【関連記事】
・スプーン1杯!混ぜるだけで栄養バランスを整える「ヘンプシード」の食べ方
【参考】
※高血圧を防ぐ食事 – 厚生労働省
※日下美穂監(2013)『3日塩抜きダイエット』(宝島社)