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知っておきたい!看護師が教える「健康診断」の見方と豆知識


市村 幸美

健康に自信がある人でも、健康診断の結果をみるときは少しドキドキするのではないでしょうか? 今回は健康診断にまつわることを看護師の立場からお伝えします。

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■この検査で何がわかるの?

胸部X線検査

肺と心臓を中心に、臓器の形や血管の状態をみる検査です。おもに肺炎や気胸などの肺の病気や、心臓の病気の発見に役立ちます。

 

血液検査

血液検査は全身の状態を把握するのに欠かせない検査です。血液は採血をすると試験管のなかで赤い血球と透明な血清(けっせい)といわれる成分に分かれます。

●血球成分でわかること
赤血球や白血球、血小板などで、風邪をひいているときなどは白血球の数値が異常になることがあります。また、女性に多い貧血もこの血球成分でわかります。

●血清成分でわかること
タンパク質や電解質、酵素、腎臓や肝臓の機能などがわかります。生活習慣病の指標になる血糖値や中性脂肪、コレステロール値などがこの検査でわかります。

 

尿検査

尿検査は腎臓や尿管、膀胱などの機能をみるものです。膀胱炎などの炎症があるときや、腎臓の糸球体(しきゅうたい)と呼ばれる部分の病気などで異常が出ます。まれに腎臓に異常がなくても激しい運動のあとなどで蛋白尿が出たりすることもありますし、月経中であれば潜血反応が出たりすることもあります。

 

■検査結果がきたらチェックしてみよう

結果をどう見る?

結果がきたら、まず自分の数値と基準値を比較してみましょう。判定が正常であれば心配することはありません。血液検査や尿検査はそのときの体調や前日の食事内容によっても多少変化しますので、正常範囲内であれば数値を気にしすぎる必要はありません。

 

女性ホルモンが減るとコレステロールが上昇!?

女性でとくに気になるのがコレステロールではないでしょうか? コレステロールは女性ホルモンのひとつであるエストロゲンが減少すると、コレステロールが上昇しやすくなると言われています。
また、コレステロールには悪玉(LDL)と善玉(HDL)がありますが、LDLが高くても、HDLが高ければ問題ないという説もあります。実は女性のコレステロールの治療に関しては、医師によって意見の違いがあるのが現状。異常が出た場合はよく医師と相談をしながら、治療を決めてほしいと思います。

 

「要再検査」は受けた方がいい?

自覚症状がないとつい「まぁいいか」と放っておく人もいるようですが、再検査の指示があるときは予防や早期治療のためにもきちんと再検査を受けて下さいね。
(看護師/ホリスティックビューティインストラクター 山本幸美)

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【参考】
検査表の見方 – 公益社団法人 日本人間ドック協会
脂質異常症のQ&A – 一般社団法人 日本動脈硬化学会

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