冬の乾燥シーズンに毎日使っている「クレンジング剤」は、どんなタイプを使っていますか? クレンジング剤の選び方で、冬の乾燥肌のお悩みも解決できるかもしれません。
スキンケアアドバイザーの筆者が、意外と知らないクレンジング剤の選び方をご紹介します。
■テクスチャーだけではない!クレンジング剤の選び方
乾燥シーズンに入ってから「洗顔後の肌がつっぱった感じがする」「乾燥による小ジワが目立ってきたと感じる」という方は、毎日使っている洗顔剤やクレンジング剤で、大切な油分まで洗い流してしまっているかもしれません。
普段、なんとなく使っているクレンジング剤ですが、テクスチャーの好みだけではなく、落としたい汚れに合わせた選び方も大切です。
クレンジング剤の種類と用途
以下でご紹介するように、油汚れの度合いに合わせて適切なクレンジングの種類があります。軽めのメイクの時にウォータープルーフのメイクを落とすクレンジングを使うと、必要な油分まで洗い流してしまい、肌の乾燥につながるので注意しましょう。
(1)皮脂などの油汚れを落としたい場合
・水系クレンジングジェル
(2)軽めのメイクなどの油汚れを落としたい場合
・クレンジングミルク
・クレンジングクリーム
(3)ウォータープルーフや日焼け止めなどの強めの油汚れを落としたい場合
・クレンジングオイル
・クレンジングバーム
・油系クレンジングジェル
■洗顔フォームの選び方
洗顔料には固形石鹸や洗顔フォームなどがあります。
そのなかでも一般的によく使われている洗顔フォームを大きくわけると、肌と同じ「弱酸性の洗顔フォーム」と、美肌の温泉といわれる成分に多い「弱アルカリ性の洗顔フォーム」の2種類があります。
「弱アルカリ性」は肌のターンオーバーを正常にする
温泉などでも多く見られるように、弱アルカリ性の温泉はしっかりと汚れや角質を洗い流すことで肌をすべすべにしてくれます。洗顔フォームにおいての弱アルカリ性は、古い角質や毛穴の汚れをしっかりと落とすことで肌のターンオーバーを正常にしてくれます。
弱アルカリ性と聞くと肌には少し強いのではないかと思われがちですが、健康な肌であれば、ぬるま湯でしっかりと洗顔フォームを洗い流すことで、肌が本来持っている回復力により、アルカリ性を中和して弱酸性に戻すことができるのです。
敏感肌やアトピー肌の方の場合は、その回復が遅くなってしまうことがあります。アルカリ性の状態が長くつづくと肌トラブルの原因となってしまうため、弱酸性の洗顔フォームがおすすめです。
■その日の状態に合わせたクレンジング剤を選ぶ
クレンジング剤の使い方を間違えると、肌トラブルの原因になってしまうこともあります。
朝の洗顔は「弱酸性の洗顔フォーム」、薄いメイクの時は「クレンジングミルク」、日焼け止めをガッツリ塗った日や、しっかりメイクの時は「クレンジングバーム」を使い、ダブル洗顔には「弱アルカリ性の洗顔フォーム」を使うことがおすすめです。その日のメイクの状態や季節などで、クレンジングを調整しましょう。
ご自身の肌の状態に合わせてクレンジング剤を選んで、この冬は乾燥知らずのしっとり肌を目指しましょう!
(トータルビューティーマニキュアリスト/ネイルサロン・スクールSherry Dolce代表/日本ネイリスト協会本部認定講師/スキンケアアドバイザー/コスメコンシェルジュ 沖りか)
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