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横森理香さんが更年期も輝いている秘訣は早寝早起きにあり


つやプラ編集部

40代は公私共に忙しく、重要な選択や決断を迫られることも多い時期。そんなつやプラ世代に、生き方のヒントを与えてくれる素敵な「人生の先輩」にお話を伺うインタビュー。

横森理香さん

記念すべき第一回は作家の横森理香さんに、気になる更年期の過ごし方や、40代以降の人生を充実させるために今からすべきことなどについてお伺いしました。

バイタリティの源は早寝早起き。8時にはベッドに入る生活です

ーーご著書や雑誌の企画で拝見していると、横森さんは常に新しいことに挑戦しているイメージがあります。お忙しい中、新しいことに挑戦し続けるバイタリティはどこからうまれるのでしょう?

私のバイタリティの源は早寝早起きですね。早寝早起きをすると、体調がおのずと整ってしまうので、いつも元気なんです。

今、56歳なんですが、普通この年齢だと、体力も気力も無くなってきて何もしたくない…ということもあると思います。

でも、私は毎晩8時くらいにはベッドに入ってしまうので、前の日にすごく疲れていても、4時〜5時くらいに目覚める頃には疲れが取れているんです。

作家の横森理香さん

ーー8時に寝るのはなかなか難しいですね。8時に就寝となると、それまでに色々終わらせないといけないですよね?

そうですね、色々と前倒しで進めているので一日が忙しいですね。昼間ゆったりランチしたりお茶したりする時間はなくて、駆け足で色々と済ませて。

8時には眠れても眠れなくても、とりあえずベッドに入ることにしているんです。たいてい疲れているから、すぐに寝られちゃうんです。

ーー何年くらいその生活を続けているんですか?

早寝早起き生活のきっかけは、35歳の時に、アーユルヴェーダのインド人ドクターの講義を受けたことなんです。子宮筋腫を自然治癒させたくて、知り合いに紹介されて行ったんです。

そのドクターは内科医で、「現代人は自然に逆らった生活をしているから病気になる」「地球と同じサイクル、つまり、日の出と共に起きて、日没と共に眠ると病気にならないし、自然治癒が働く」と教わって、それから実行しています。

更年期こそ早寝早起き! しっかり眠って成長ホルモン分泌を促します

それまでは、若い頃からずっと昼夜逆転の生活をしていて、仕事も夜中にしていたんです。最初の半年くらいは必死で時差調整をしていましたね。

最終的には結婚後、すぐに妊娠したのですが、流産してしまって。その処置の際に、炎症を起こしてしまい2週間入院したんです。

2週間入院するうちに、病院の6時起床・8時就寝という生活ですっかり早寝早起きが身につきました。

ーーそれにしても8時はすごい!

その後、子育てが始まり、子供は早寝早起きなので、ずっとその生活が続いていますね。今では子供が大きくなって、家族が皆起きていても、自分だけ寝てしまいます(笑)。

早寝早起きにしておいてよかったと、この年齢になって更に思います。私は、閉経後2年が経っているので、もう女性ホルモンが出ないんです。

なので、あとは成長ホルモンで補うしかないのですが、眠ると「スリーピングビューティ」というように、成長ホルモンが出ますからね。しっかり眠ると肌の調子も整うし、太りにくくなるし、自然治癒力も働くし、いいことだらけですよ。

風邪をひきかけても、治ってしまうぐらいです。

閉経後2年、ホットフラッシュは継続中、筋腫は順調に縮小中!

ーー閉経して2年経つというお話ですが、ご著書にあったような更年期の不調は収まってきていますか?

まだ完全に収まってはいなくて、ホットフラッシュに関しては漢方を飲んでいます。あとは、自然派のホルモンをちょい足ししています。それでも、今年の夏はすごく暑かったし、汗だくでしたね。

涼しくなってきたなと思って、クーラーを切って窓を開け放っても、家族の中で一人だけ汗をかいていました(笑)。寒くなっても、暖房がかかった中に入ると滝汗です。やっぱりそれはなかなか収まらないんですが、60歳くらいまでには収まってくるのかなと思っています。

作家・横森理香さん

「閉経の前後5年間が更年期」というじゃないですか、だからまだまだですね。

この間、婦人科検診をしたら子宮筋腫が順調に小さくなっていて、「このままいったら自然消滅するでしょう」と言われました

更年期の不調は中途覚醒&不眠から始まりました

ーー横森さんが更年期の不調を感じ始めたのはいつ頃ですか?

プレ更年期かな?と感じ始めたのは40代前半ですね。まず現れたのは不眠でした。

眠れるのですが、中途覚醒で2〜3時間経つとパッと目が覚めてしまって。朝が来たくらいに目が冴えてしまって、そこから眠れないんです。仕事しながら、子育てしながら2〜3時間しか眠れないのは辛かったですね。

それが続くと倒れてしまうので、色々と自分で研究しました私は自然派なので、自然薬で色々と試してメラトニンに落ち着きました。

ただ、メラトニンは日本で手に入らないので、アメリカに旅行へ行く人に買ってきてもらっています。メラトニンは抗酸化作用が高いので、アンチエイジングにもいいそうです。

ただ、含有量が多いと、次の日ぼーっとしてしまうので、眠れないときでも、最低量の一ミリグラムにしています。

自然療法を学び、自分の身体と向き合いながら取り入れています

ーー眠れないのはつらいです。更年期は色々な症状で現れるんですね。他にも取り入れられたものはありますか?

女性ホルモン様のレッドクローバーのサプリを飲んでいますね。

赤詰草の花を乾燥させたものをカプセルに詰めたサプリです。私はiHerbで購入しています。あとは、たまにザクロジュースを飲んだり(笑)。

そういうケアをしていても、今年の春、右手の中指の第一関節に痛みが出て、「へバーデン結節」と診断されました。最近、雑誌の更年期特集などでも取り上げられていますが、更年期によくある症状だそうで、いきなり指の関節が痛くなるんです。

女性ホルモンが出なくなってくると、関節を守るジェルが減ってきて、骨と骨が当たって炎症を起こして痛みが出るそうです。治療法はなく、痛み止めを塗って、テーピングするしかない、あとは血流を良くして、なるべく手を使わないようにと病院では言われました。

でも、家事をするにも、原稿を書くにも使わないわけにはいかず…。そんな時、取材でお会いしたアーユルヴェーダのドクターに、プロゲステロン(黄体ホルモン)が足りないんじゃないかと言われたんです。

飲んでいるレッドクローバーのサプリは女性ホルモンのエストロゲンなんですが、プロゲステロンも足した方がいいと。アボカド、かぼちゃ、アスパラガス、オクラといった食品からプロゲステロンが作られるそうで、それらを摂ると良いとアドバイスを受けました。

でも、毎日そればかり食べているのは飽きてしまうので、またしても自分で調べて、iHerbで自然由来のプロゲステロンクリームを発見! これを毎日太ももに塗って2週間経ったら、指のこわばりが改善されました。

生理は女性の全身を守ってくれるありがたい存在なんです

ーー手が痛いのに太ももに塗るんですか?

昔、アメリカの自然薬品店に通っていた頃に教わったやり方なんですが、プロゲステロンクリームを太ももに塗るといいのは、卵巣に近いからだと思います。クリームのボトルの裏を読むと、「3週間塗ったら、1週間休め」と書いてあるんですね。

これは自然の生理周期と同じですよね。書いてある通りに使っていたら、塗っていない間にまた少しずつこわばってくるんです。

生理があって、こういうことが自然に行われているのは幸せなことなんだと思いました。面倒でもあるけれど、女性の全身を守ってくれるありがたいものだと思うので。

ーー生理痛はつらいし、生理前の不調もあるし、面倒だなと思っていましたが、そういう面もあるんですね。それにしても、クリームで指の痛みが収まるなんて!

私は30代から自然療法を研究しているので、病院へかかるよりまずは自分で調べてやってみるようにしているんです。病院には嫌がられますが(笑)。自分で選んで自分が使うので、自己責任で行っています。

アロマもホメオパシーも、美容から健康まで色々なことをやっていますね。

ーーそれは色々と勉強をされて、自分の体や体調ときちんと向き合っているからできることですね。

やろうと思えば、みんなができることだと思いますよ。早寝早起きも自分がそうしようと決めてやればいいこと。仕事や家族との関係で無理という人が多いですが、夜できることは朝にもできるんですよ。

人に会ったりという仕事はそうもいかないこともありますが、極力、昼に設定して調整できるものも多いですよね。あとは、40代、更年期や様々なことを乗り切ってこられたのは、毎日1時間ベリーダンスをしているからだと思います。

ーー毎日ですか!

今でも毎日1時間ベリーダンスをしています。35〜45歳くらいまでは、朝早く起きて朝日に向かってヨガをしていたんです。でも、年齢を重ねるうちに、一人では気力が出なくなって難しくなってしまった。

それでコミュニティサロンを作ったんです。

これからの人生にはそういう、仲間が集まれる場所が絶対に必要だと思ったので。

ーー次回は、そのコミュニティサロンのお話をじっくり伺いたいと思います。引き続き、よろしくお願いします。

【横森理香さん プロフィール】

横森理香さん

作家、エッセイスト。
1963年生まれ。多摩美術大学卒。女性のライフスタイルや健康をテーマにしたエッセイ、現代女性をリアルに描いた小説に定評がある。『40代大人女子のためのお年頃読本』(アスペクト)、『コーネンキなんてこわくない』(集英社)など著書多数。作家としての活動のほか、美と健康を求める女性のコミュニティ「シークレットロータス」(http://yokomori-rika.net)を主宰、「一般社団法人日本大人女子協会」(https://otonajoshi.or.jp)の代表も務める。

 

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