風邪などの感染症が流行ると、不安に感じる人も多いのではないでしょうか? 日頃から十分な休養をとり、バランスの良い食事を心がけて、体力や抵抗力を高めていきたいですね。
野菜は、免疫力を高める働きのある「ビタミン」や善玉菌を増やすことに有効な「食物繊維」を多く含むため、健康な身体作りに役立ちます。
一般的に野菜は、旬の時期に1番栄養価が高くなるといわれていますよね。ベジ活アドバイザーの筆者が、今が旬の免疫力UPにおすすめな冬野菜を3つご紹介します。
■「免疫力アップにおすすめの冬野菜」3つ
(1)シュンギク
シュンギクには「βーカロテン」や「ビタミンC」「ビタミンE」「鉄分」などの栄養素が含まれています。特に含有量が高いβーカロテンは、体内で必要に応じて「ビタミンA」に変換されます。
ビタミンAは、粘膜や皮膚を健康に保つ働きがあると考えられています。皮膚の粘膜が正常に機能していると、ウイルスなどの侵入を防ぐバリアの役割があるのだそうです。
そのほかにも、身体全体の免疫力を高めることにも役立ちます。カロテンは、油と一緒にとることで吸収率を高めることができます。
柔らかい葉の部分はサラダなどの生食でも食べることができるので、意外と活用しやすい野菜でもあります。
(2)ホウレンソウ
ホウレンソウは、抗酸化ビタミンといわれる「ビタミンA」「ビタミンC」「ビタミンE」のほか、「ビタミンB群」などのビタミン、「カルシウム」「鉄分」などのミネラルをバランスのよく含む冬の優良野菜です。
ビタミンCの含有量は旬の時期とそうではない時期との間に差があり、旬の12月に採れたものと9月に採れたものを比較した時、ビタミンCの含有量に約3~4倍の差があったことがわかっています。
水に溶ける性質のあるビタミンCは調理過程で失われてしまう場合があるので、気になるようなら溶けだした汁ごといただけるスープや味噌汁、鍋などに活用するといいですね。
(3)ブロッコリー
栄養価が高い野菜として知られるブロッコリーは、冬が旬です。低糖質&低カロリーでありながら、さまざまな栄養素を含む野菜として人気です。
ブロッコリーは「ビタミンC」の含有量が高いのが特徴ですが、茹でてしまうと半分以上が失われてしまうというデータもあります。ビタミンCの損失が少ないのが、電子レンジ調理や蒸し焼きです。TPOに応じて調理法を変えるといいですね。
■野菜の「食物繊維」も免疫力UPに欠かせない
野菜に多く含まれる「食物繊維」は腸内環境を整えるだけではなく、善玉菌のエサとなって善玉菌を増やす働きがあります。善玉菌を構成する物質には、身体の免疫力を高める働きも報告されているのだそうです。
抵抗力を高めるためにも、毎日無理なく野菜をとるようにするといいですね。
いかがでしたか? 健康的な毎日を過ごすためにも、バランスの良い食事のなかで無理なく旬野菜をとり入れてみてはいかがでしょうか。
(ベジ活アドバイザー 生井理恵
「食べてキレイになる料理教室」主宰。食べて美人になるレシピには定評があり、企業へのレシピ提供・商品監修を多数手掛ける他、講演やセミナーも精力的にこなす。著書に「ママとキッズの楽しいベジ活」がある。)
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・痩せ体質になる飲み物は?ダイエット中に飲みたいお茶3選
【参考】
※春菊 – カロリーSlism
※ビタミンA – わかさ生活
※ほうれんそう – カロリーSlism
※野菜の栄養価と価格、旬と旬以外の時期でどれくらい違うの? – カゴメ
※ブロッコリー – カロリーSlism
※[ブロッコリーの栄養]茹でる、無水調理、レンジ加熱で違うの? – カゴメ
※腸内細菌と健康 – e-ヘルスネット