フェイスラインのゆるみや食いしばりによる顔の肥大などによって、顔が大きく見えることが気になる方は多いと思います。
小顔美容矯正士の筆者が、お手軽にできる「フェイスライン引き締め&食いしばり改善体操」をご紹介します。
■あご周辺肥大につながる要因
あご周辺の肥大につながる主な要因としては、以下の項目が挙げられます。
・姿勢の乱れ
・抗重力筋等の低下で、食いしばり筋が過活動
・心身のストレス
・舌力の低下
運動不足や偏った姿勢、長時間の固定姿勢によって、姿勢を保つために必要な筋の活動が低下する場合があります。また、「咬筋(食いしばる時にグッと硬くなるあごの筋肉)」は、「側頭筋(耳の上の筋)」と協働して動きます。
首や腹筋、表情筋と協働関係にある舌周辺をケアすることによって、フェイスラインの引き締めに効果が期待できます。
また、舌のメンテナンスをすると唾液腺にほどよい刺激がはいり、ドライマウス改善をサポートします。
■呼吸の質を向上させることも大切
呼吸の質を向上させることは、深いリラクゼーション効果や疲労リカバリー力向上につながります。
また、筆者のピラティスでは、呼吸の質を改善するために「舌」を体操することが大事だと指導します。舌と筋連動する気道を広げていくためにも、舌の体操で呼吸の質をアップさせましょう。
呼吸の質を上げることが疲れにくい身体をつくることに、質の良い呼吸筋を得ることが美しい表情筋やフェイスラインにつながります。
■顔を引き締める「舌&耳体操」
「口を開けてください」と伝えると、多くの方は下あごを下げるように口を開けます。今回ご紹介する気道&舌力修正体操では、「あくびをする時のように、上あごを上げていくイメージ」を大事にしてください。
「舌&耳体操」のやり方
(1)写真のように両手を組み、両方の親指でアゴ先を押し上げるようにそえます。「ら」の発音の時のように、上あごに舌を押しあてましょう。この時、骨を押し上げるくらいのイメージで力強く押し上げることがポイントです。あごやフェイスラインがキツいと感じるかもしれませんが、30秒キープしてください。
写真では説明のため口を開けていますが、ご自身で行う際には唇を閉じてください。
(2)口の中で「ラの舌」を保ったまま、耳をやさしく引っ張ります。
(3)少し角度を変えて、下方向にも引っ張ります。耳たぶ付近は首やあごとつながりが深いので、丁寧にひっぱりましょう。
(4)肩甲骨から腕を動かすように耳をまわしていきましょう。イタ気持ちいい強さで、上下10回転しましょう。
(5)「あ」や「い」の口でも、行ってみてください。少々、効いている筋肉に変化が出ると思います。
(6)最後に、老廃物を流すようなイメージで、鎖骨とアゴを離すように引っ張り合い、ストレッチを行いましょう。
ご紹介した体操の後は、顔の周りや側頭部がポカポカと温まってくると思います。食いしばり筋改善やエラの肥大改善、ドライマウス改善をサポートするこちらの体操は、オフィスでも行いやすいので、ぜひ日々の小顔ケアに役立ててください。
(女性の為のスタイルアップトレーナー 才原洋子)
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