いつの季節も女性を悩ませる「むくみ」。余分な水分が体内に溜まってしまった状態なのですが、塩分の摂り過ぎも原因のひとつ。WHOが推奨する1日の塩分摂取量は5gなのですが、日本人女性の平均塩分摂取量は約9gとかなり上回っています。そこで、「塩分は気になるけれど、薄味は苦手……」という方におすすめなのが「ケチャップ」を使った減塩メニュー。塩分だけでなく、糖分も控えることができ、さらには「リコピン」までも摂れちゃう優れものですよ。
■ケチャップで美味しく減塩できる理由3つ
(1)塩分が少ない
ケチャップは、そもそも塩分が少ない調味料です。味噌や醤油の約1/3程度しか塩分が含まれていないため、代用することで減塩効果があります。
(2)味のバランスが良い
トマトやタマネギ、砂糖、酢、スパイスなど複数の材料で作られたケチャップは、甘味・酸味・旨味・塩味のバランスが良い調味料です。味のバランスが整うと、薄味でも美味しく感じることができます。
(3)旨みがUP
トマトには、旨み成分「グルタミン酸」と「アスパラギン酸」が豊富に含まれています。料理に旨み成分が加わることで、満足感の高い味に仕上がります。
■減塩のためのケチャップの使い方
味噌や醤油の半分をケチャップに置き換えるだけで、約30%減塩できるといわれています。肉じゃがや豚の角煮、煮魚など、砂糖と醤油を使う料理の場合には、調味料全体の半分をケチャップに置き換えてみると、醤油と砂糖の使用量を減らすことができます。肉じゃがにトマトケチャップ!? と感じるかもしれませんが、酸味が効いた少し洋風の仕上がりになりますので、特に煮魚などは小さいお子様には食べやすい味わいになるかと思います。
トマトのビューティー成分「リコピン」は、加熱したほうが体内への吸収が良いこともわかっています。リコピンも効率よく摂れるケチャップは、むくみ対策だけでなく美肌レシピにもおすすめ。とっても身近なケチャップを使って、みなさんも美味しく減塩してみてはいかがでしょうか。
(美養フードクリエイター 岩田麻奈未)
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【参考】
※さあ、減塩! – 日本高血圧学会
※トマトは地中海地方の味噌・醤油 – トマト大学
※トマトケチャップのおいしい話! – カゴメ