おうちで過ごす時間が長い今。
おこもり期間だからこそできる美容や、溜まりがちなストレスをリリースする方法を、美容ライター・エディターの松本千登世さんにお聞きしました。
最後には、つやプラ読者へ向けたスペシャルメッセージも。
今を乗り切るヒントが満載です。
「○○の時間を早める」ことで生活リズムを整えて
ーーおこもり時間が長い今だからこそできる、つやプラ世代におすすめの美容術を教えてください。
どんな美容術よりも今しかできないのは、生活のリズムを整え直すことだと思います。
具体的には「夕食の時間を早める」こと。
すると入浴時間、入眠時間も早まり、起床時間も早まる、朝食も早まる……といった具合に次第に生活が「前倒し」になり、リズムが整うと思うのです。
リズムが整うと隙間のスキンケア時間が増える。ステップごとの「間」が生まれる、手の動きがゆっくりになる、スペシャルケアも楽しめる。美しさも整うはず。
手持ちのスキンケアアイテムで、パーツ別にパックを
ーー春夏に向け、つやプラ世代が今取り組みたい美容について教えてください。
手元にあるスキンケアアイテムでできる、パックがおすすめです。
その1、ローションパック。
朝晩、水で湿らせたコットン2枚に化粧水を垂らし、ひたひたにしてからそれぞれ3枚に割き、繊維に沿って伸ばして額、両頬上下、顎に貼り付け、3分。
その2、リップパック。
入浴する前に唇にリップクリームを厚めに伸ばし、バスタブに浸かる。
その3、アイパック。
睡眠前に、目周りにアイクリームを厚めに伸ばし、眠る。印象の透明感が格段にアップします。
「緩める」「高める」習慣でストレスをリリース
ーーおすすめのストレスリリース、リラックス方法について教えてください。
まず「緩める」ために。
私は意識的に大好きな香りに包まれるのがいちばんだと思います。フレグランスやボディケア、キャンドルやディフューザー、入浴剤や洗剤も利用して。
そして「高める」ために。
家にいるとメイクしない、ファッションしない人も多いのでは? じつはそれがストレスになっていることもあると思うのです。
誰にも会わなくてもどこにも行かなくても口紅を塗る、ワンピースを着る、それもストレスリリースのひとつ。
明るい未来に向けて「心の筋トレ」を
ーーつやプラ読者に向け、今を乗り切るためのメッセージをお願いいたします。
親しい友人と連絡を取り合うと、総じてこんな結論になります。
今は「心の筋トレ」をする時期かもしれない、と。
自由と自分勝手の違いも、冷静と無頓着の違いも、精通と翻弄の違いも、今ならよくわかる。
戸惑うけれど、不安になるけれど、その奥や裏にある本質を見つめてすべきこと、できることに心を向ける。
やがてやってくる何気ない日常、明るい未来のために、生活や美容を楽しむことに独自の工夫と知恵を重ねたいと思うのです。
【松本千登世さん プロフィール】
美容エディター、ライター
1964年生まれ。航空会社の客室乗務員、広告代理店勤務、出版社勤務を経てフリーランスに。数多くの美容誌、女性誌で連載・特集の執筆を行う。長年にわたる美容に関する取材で得た知識と審美眼を通して綴られる美にまつわるエッセイは幅広い年代に人気。著書に、『ファンデーションより口紅を先に塗ると誰でも美人になれる 「いい加減」美容のすすめ』(講談社刊)
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