テレワークで自宅にいる時や近所に外出する時も、無防備なすっぴんでは紫外線が気になる季節です。
日焼け止めの種類があり過ぎて何を選んだら良いのか迷ってしまう人も多いと思いますが、大人の日焼け止め選びのポイントは、紫外線をカットするだけではなく「美白有効成分」が入っているものです。
美容エディター&ライターの筆者が、アラフォー女性におすすめの「美白成分を配合した日焼け止め」を5つご紹介します。
■大人女性は「美白有効成分配合」の日焼け止めを
ここ10年間の日本の夏は温度や紫外線量が強くなっているような気がしてしまうほど、きびしい暑さの日が多いと思います。「短時間だとしても、外出時には日焼け止めを塗らなければ!」という気持ちは、誰しもが思うことでしょう。
しかし、どんな日焼け止めを選べば良いのかわからないことも多いですよね。そんなアラフォー女性におすすめの日焼け止めは、「美白有効成分」が配合されているものです。
シミのない肌を目指す
アラフォー女性の肌はターンオーバーのサイクルも遅くなってきているため、一度、メラニンが作られたらそれを排出するまでに時間がかかります。さらに、排出する力も弱くなってくるので、定着するとシミになりやすいです。
ですが、美白有効成分配合の日焼け止めは、そんな状況にならないようにサポートしてくれます。
「日焼け止めを塗る=シミやくすみを増やしたくない」という気持ちが大前提だと思うので、日焼け止め自体に美白有効成分が入っているとかなり心強いですよね。紫外線を物理的にカットするだけではなく、肌がくすまないように働く成分が入っていると安心できると思います。
■「美白有効成分」とは?
保湿成分が配合されている日焼け止めはたくさんありますが、美白有効成分が配合されているものはそんなに多くはありません。そもそも、美白有効成分とは何のことなのか知っていますか?
美白有効成分とは、厚生労働省に「メラニンの生成を抑制し、シミ・そばかすを防ぐ」と承認された成分のことです。
長い研究と多くのテストなどを実施して安全性と実際の美白効果を立証し、狭き門をくぐって承認された成分です。定められている配合量で化粧品に配合されているので、「有効」とハッキリ明記されているわけです。
現在承認されてる美白有効成分は、およそ20種類。今回ご紹介するアイテムに配合されている美白有効成分を簡単に説明します。
エラグ酸
ラズベリーやザクロなどに含まれるポリフェノールの一種です。メラニン生成に欠かせない「酵素チロシナーゼ」の働きを抑える働きがあります。
トラネキサム酸
過剰にメラニンを生成している「慢性微弱炎症状態」のメラノサイト(メラニンを作る細胞)の活性を抑える働きがあります。
ビタミンC誘導体(ビタミンC)
メラニン生成を遅らせたり、還元効果によってメラニンそのものの黒い色を淡くする作用があります。肌のターンオーバーも整えます。
そのままのビタミンCでは安定性が悪く肌に吸収されにくいため、吸収されやすい「ビタミンC誘導体」となって化粧品に配合されていることが多いです。
カモミラET
キク科の植物、カミツレが原料の成分です。
紫外線を浴びると表皮細胞から出される、情報伝達物質のひとつ「エンドリセン」を抑制します。エンドリセンはメラニンを作るように指令を出す物質です。
■美白有効成分を配合したおすすめの日焼け止め5選
筆者も愛用中の美白有効成分配合の日焼け止めをご紹介します。
(1)ブライトニングUVプロテクター/ジェノマー
美白有効成分の「エラグ酸」を含む、独自のスキンケア成分「4Dアドバンストコンプレックス」を配合した日焼け止めです。
抗炎症効果をもつ「グリチルリチン酸ステアリル」や「ユキノシタエキス」などが紫外線による炎症や酸化ダメージから肌を守り、「ワイルドタイムエキス」などの植物成分や「ヒアルロン酸Na」「セラミドNP」などの保湿成分も配合されているので、肌の乾きも感じません。シミとエイジングによる全体の黄ぐすみにアプローチする処方なので、アラフォー世代に向いています。
シルバーとパープルの微粒のパールが配合されており、塗ると白浮きとは違う冴えたツヤと輝きを肌にもたらしてくれます。オンライン会議などにもおすすめです。
ジェル乳液のような軽いテクスチャーなので、ベタつかない点も優秀です。
(30g SPF40 PA+++ 税抜価格4,500円 ジェノマー)
(2)プレディア ホワイト デイソリューション EX(医薬部外品)/コーセー
ミネラルを豊富に含んだ海洋深層水を配合したシリーズの、日中用美白美容液です。SPF、PA値共に国内最高値でありながら、美白有効成分の「トラネキサム酸」、肌荒れ防止をサポートする「グリチルレチン酸誘導体」、保湿成分として「アスタキサンチン」や「マリンプロテイン」なども配合されており、美白ケア、エイジングケア、保湿ケア、UVカット、化粧下地の5役を兼ねているアイテムです。
テクスチャーがとてもみずみずしく、わずかに肌色感があるので、白浮きせずに肌にツヤが出ます。近所に外出する際にも頼りたい一品です。
(40g SPF50+ PA++++ 税抜価格3,200円 コーセー)
(3)リサージ ボーテ ブライトニングセラムUV a (医薬部外品)/カネボウ化粧品
ゆるい乳液のようなコクのある感触で、軽い質感が使いやすい日やけ止め兼美白美容液です。しっとりとした保湿感が高いという実感があり、夏場でも乾燥が気になる人に特におすすめです。
そのしっとり感の秘密は、独自の「ラメラマスク処方」にあります。肌の上で水分と油分が層を作り、水分を抱え込むことでバリア機能のうるおいを保つ働きをサポートします。
美白有効成分の「カモミラET」と独自開発成分も配合されており、日中もメラニンの生成を抑えるよう働きます。リサージ独自のうるおい成分であるコラーゲンケア成分も配合されているので、アラフォー世代に必要な要素がそろっています。
(40g SPF40 PA+++ 税抜価格7,000円 カネボウ化粧品)
(4)VCサンプロテクトスプレー[春夏限定]/アンプルール
スプレータイプなので、外出時にも塗り直ししやすい日焼け止めです。3種の「ビタミンC誘導体」と「ローズマリー葉エキス」などの7種の植物成分をブレンドした”天然エナジーブレンド”が配合されており、美肌エネルギーとうるおいをチャージしてくれます。
また、「チャ乾留エキス」という消臭効果にすぐれた成分も配合されているので、汗や皮脂などの気になる臭い改善にもアプローチしてくれます。顔と身体に使うことができ、白っぽくはなりません。
独自のビタミンシトラスのさわやかな香りがするので、毎日気軽に使うことができます。
(70g SPF50+ PA++++ 税抜価格2,000円 アンプルール)
(5)トランシーノ 薬用ホワイトニングUVプロテクター(医薬部外品)/第一三共ヘルスケア
美白有効成分の「トラネキサム酸」を配合した人気シリーズが、パワーアップして登場しました。トラネキサム酸や水溶性の美容成分が肌にスムーズに浸透するようになり、より成分が効果的に働いてくれると期待できます。
「トレハロース」などのうるおい成分や「ボタンエキス」「オウゴンエキス」など、日中の肌ダメージへ対応する成分なども配合されています。
肌に伸ばすとピタッと密着し、独自の「マルチディメンションパウダー」が光を拡散して明るくキメが整ったような肌に見せてくれます。紫外線吸収剤フリーという点も嬉しいですね。
(30ml SPF50+ PA++++ 参考税抜価格2,600円 第一三共ヘルスケア)
せっかく日焼け止めを塗るのなら、美白有効成分配合の日焼け止めを活用してみてくださいね。
(美容エディター&ライター 斎藤 真知子)
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【参考】
※シミ予防辞典 – 資生堂
※ブライトニングUVプロテクター – ジェノマー
※プレディア ホワイト デイソリューション EX(医薬部外品) – コーセー
※リサージ ボーテ ブライトニングセラムUV a (医薬部外品) – カネボウ化粧品
※VCサンプロテクトスプレー[春夏限定] – アンプルール
※トランシーノ 薬用ホワイトニングUVプロテクター(医薬部外品) – 第一三共ヘルスケア