「目が腫れぼったい」「小さくなった」「髪の質が変わってきた」といったように、エイジングによる変化を感じている人もいるかもしれません。
YOGAエクササイズディレクターの筆者がおすすめする「エイジングに負けない身体に導くポーズ」をご紹介します。実践した後は顔がすっきりするので、ぜひチャレンジしてみてください。
■「シャシャンカーサナ」で顔すっきり
このポーズは頭のてっぺんにある万能のツボ「百会(ひゃくえ)」を刺激し、全身の疲労改善効果が期待できます。また、額から百会のツボまでの前頭部をマッサージするように前後に動かすと、むくみが改善されてデコルテラインがスッキリし、小顔効果が期待できます。
さらに、最近よく耳にする筋膜リリース効果もあります。「筋膜」とは、筋肉や臓器、骨などの身体のすべてをおおっているボディスーツのような薄い膜のことです。
生活習慣による姿勢の乱れや動作のクセ、あるいは事故や怪我、病気、慢性的なストレスなどによって身体のどこかに緊張が集中すると、その部分の筋膜が固くなる、ねじれるなどの変化が起こる場合があります。この状態が続き筋肉のバランスが乱れると、こりや痛み、たるみなどの原因につながります。
頭皮が固くなるとエイジングの原因に!?
シャシャンカーサナでほぐす頭皮部分も、「スーパーフィシャル・バックライン(SBL)」という身体の背面を通る筋膜ラインの一部(頭のてっぺんから足裏までのライン)です。
頭皮が固くなると、たるみやシワ、まぶたがたるんで目が小さくなる、フェイスラインがぼやけるなどのエイジングの原因にもつながります。
ゆっくり頭のこりをほぐした後に鏡を覗いてみてください。変化におどろくはずですよ。
期待できる効果
・全身の疲れ、頭痛、ストレス、鼻づまり、肩こり、首の疲れ、眼精疲労、冷え性、むくみの改善
・目のむくみ、顔のむくみ、顔のシワ、髪のうねりや薄毛など、美容面でも効果大
注意する点
首が痛い人は、無理のない範囲で行うようにしてください。
実践回数&期間
疲れを感じた時や寝る前などに実践すると身体の変化を感じられるようになります。
「シャシャンカーサナ」のやり方
(1)正座姿勢から両手を床につけます。額を床につけたら、おへそをのぞくように頭のてっぺんをつけます。両手を顔の横に置き、頭頂部を中心に頭を前後、左右に転がし、頭の疲れをとりましょう。
(2)両手を腰のところで組みます。この時も、目線をおへそに向けましょう。息を吸いながら組んだ手をそのまま頭の先の床に近づけるイメージで、腕をしぼりながら伸ばして肩周りをほぐします。
(3)つま先が床からはなせる人は挑戦してみてください。そのまま10呼吸ほど繰り返します。
(4)ゆっくり(1)の位置に戻ります。重ねたげんこつの上に額を乗せて、目が赤くなったり頭が痛くならないように、ゆっくり呼吸を整えましょう。
このポーズを行うと瞬時に効果を感じられるので、ヨガの魅力に気づくことができると思います。ぜひ、習慣にしてみてください。
(株式会社ボディクエスト YOGAエクササイズディレクター 森 和世)
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