なかなか美容室に行けず髪が伸びっぱなしということはないでしょうか? 伸びっぱなしの髪でも、前髪を整えるだけで老け見え防止につながります。
美容師や美容講師である筆者が、簡単にできる前髪セルフカット術をご紹介します。
■自分で前髪を切ると失敗しやすいのはなぜ?
自分で切るとガタガタした前髪になったり、切りっぱなしの前髪になったりしやすいですよね。
「前髪を切る時に、水でぬらしてガタガタしないように切っているのに、なぜか失敗してしまう」という方は、“前髪にきれいに段が入っていない”ことが原因かもしれません。
「前髪に段を入れる」とは
前髪を一気に切ろうとする方は多いでしょう。でも、前髪を全部おろした状態で一気に切ると、長さはそろいますが、全部同じ長さになるので重めに仕上がります。
そのため、軽い前髪にしたい場合は前髪の表面に短い毛を作ることが大切です。これが“段を入れる”ということです。
段を入れることで、前髪全体の長さは変わって見えないのに毛量が軽く見えるので、自然な仕上がりになります。
■簡単にできる前髪セルフカット術
セルフで手軽にできる前髪カットの手順をご紹介します。
準備するもの
・ヘアクリップ3つ
・ヘア用のハサミ
・ヘア用のすきバサミ(あればなお良し)
手順
(1)前髪以外をヘアクリップで留めて邪魔にならないようにします。そして、前髪を水でぬらします。
(2)前髪を半分に分けて、上半分をヘアクリップで留めておきます。
(3)下半分を希望の長さに切ります。この時に、髪が自然に下りるところで切ることが大切です。
横からハサミを入れて真っ直ぐに切りましょう。
こちらはNG写真です。セルフカットに慣れていない人が指で髪を持って切ろうとすると、切りやすいように毛先をそらせたり、前髪を持ち上げたりして切ってしまいがちです。そうすると、希望の長さより短くなって失敗してしまう場合があります。
そのため、あえて前髪を持たず、髪を一度クシでとかして落ち着いている位置で切るようにしましょう。
(4)上半分をおろしたら、クシでとかして(3)で切った前髪と同じ長さに切ります。
この時のコツですが、写真のようにクシで前髪全部をすくい、額から指2本入るくらい持ち上げてから、(3)の長さに合わせて長い部分を切ります。
前髪を持ち上げることによって、上半分の髪の長さが(3)の時よりも短くなり、髪の表面に段が入ります。
ハサミで切る時は、真っ直ぐなラインにするよりジグザグにした方が軽さが出るので、ここではハサミを縦にして切りましょう。
これで前髪カットは完成ですが、まだ毛量が気になる場合は、仕上げに前髪をおろした状態でハサミを縦にしてジグザグに切ります。髪の長さの中間から毛先までの部分をジグザグにするイメージで切ると、自然に毛量を調整できます。
もし、すきバサミがあれば、この時に使いましょう。使い方は、ハサミと同様にすきバサミを縦にして、中間から毛先に入れます。1〜2回ハサミを開閉するだけで毛量を調整できますよ。
前髪だけ切りに美容室に行きたくないという時に使えるやり方ですので、ぜひ試してみてくださいね。
(ヘアメイク/美容講師/美容ユーチューバー/ライター/美容師/メディカル美容矯正士/コスメ薬事法管理者 mayu3)
【関連記事】
・うねり、ボリュームダウン…専門家が教える髪のエイジングの原因&ケア法
・ただのひとつ結びがオシャレに!ピン1本でできるゴム隠し
・頭皮の炎症が白髪の原因!?専門家に聞く白髪の原因&予防
・頭皮ケアにプラスして白髪対策!美容師が実践する生活習慣