キノコが美味しい季節になりましたね。食物繊維が多く、カロリーが低いキノコを食事に加えて体調管理をしているという人も多いですよね。
キノコと一括りにしても多くの種類があり、含まれる成分も少しずつ異なります。
ベジ活アドバイザーの筆者が、お悩み別におすすめのキノコをご紹介します。それぞれのキノコの働きを知って、楽しみながら料理に活かしましょう。
■ダイエットに
マイタケ
キノコのなかでもマイタケだけに含まれる成分が「MXフラクション」です。血糖値の上昇を穏やかにする他、コレステロールの排泄を促す働きもあると考えられており、太りにくい身体作りに役立ちます。
MXフラクションは水に溶ける性質のため、汁ごと食べられるスープや味噌汁がおすすめです。マイタケの有効パワーを手に入れるには、1日50g前後の摂取量が必要といわれています。ダイエット中の人は料理に活用してみてください。
しめじ
糖質、カロリーともに低く、体内の老廃物を排出する働きのある食物繊維が多いということはキノコ全般にいえる特徴ですが、しめじはこれらのポイントが偏ることのないキノコといえます。
食物繊維が豊富なキノコを食べると、乳酸菌やビフィズス菌などの「善玉菌」が増えるということがわかっています。善玉菌が食物繊維を分解して作る「代謝産物」に肥満予防や便通の改善などの効果が期待されているので、体重管理にも役立ちそうですね。
しめじは、キノコのなかでもしっかりとした食感があり咀嚼回数UPが狙えるので、暴飲暴食対策にもなります。
■免疫力UPに
シイタケ・マイタケ
シイタケやマイタケに含まれる「βグルカン」は、免疫細胞にダイレクトに働きかけてくれる食物繊維の一種です。ウイルスや細菌などからの抵抗力を高めて、総合的な免疫力強化に役立つと考えられています。
βグルカンを含む食品はあまり多くありません。キノコ以外ですと、大麦やオーツ麦からとることができます。季節の変わり目で体調がゆらぐ時は、料理に加えてみてはいかがでしょうか。
■腸内環境を整える
エリンギ
エリンギに含まれる「オリゴ糖」は、腸内環境を整えることに役立ちます。オリゴ糖は食物繊維とともに善玉菌を増やす働きがあることがわかっています。ゴボウやバナナ、タマネギ、大豆などの食材にも多く含まれています。
オリゴ糖や食物繊維は納豆やヨーグルトなどの発酵食品と組み合わせることで、相乗効果でより腸内フローラを整える働きが期待できます。味噌汁に入れるなど、組み合わせを考えながらとるといいですね。
■疲れとりに
エノキタケ
キノコのなかでもエノキタケは「ビタミンB1」の含有量が多いことでも知られています。ビタミンB1は、別名「疲労回復のビタミン」とも呼ばれるビタミンなので、疲れがとれない時に食べると良いでしょう。
炒め物やお浸し、炊き込みご飯、味噌汁などのさまざまな料理に使えるので、疲れを感じたら料理に加えてみてください。
旬の時期に、さまざまなキノコを楽しみながら健康に役立ててください。
(ベジ活アドバイザー 生井 理恵)
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【参考】
※「まいたけ」だけが持つダイエットパワー。「MXフラクション」に注目! – 雪国まいたけ
※しめじ – わかさ生活
※『きのこで菌活』 による腸内フローラの改善 および肥満抑制効果 – ホクト
※ぶなしめじ – カロリー計算/栄養成分 – カロリーSlism
※腸内細菌と健康 – e-ヘルスネット
※βグルカンで菌活 – ホクト
※エリンギの栄養 – KADOKAWA
※エノキタケ(榎茸) – JAグループ