老化を促進させるといわれている「糖化」は、身体の「タンパク質」と「脂質」が糖と結びつくことによっておこります。
それによって発生する「AGE(終末糖化産物)」は、「コラーゲン」の弾力を失わせてシワやシミなどの要因にもなるのだそうです。
糖化を予防する食べ物として最近注目されているものの1つに「酢キノコ」があります。抗酸化成分が多く糖化を抑制するのに役立つキノコに、糖化反応を抑える働きがあるともいわれる酢を加えた料理です。
ベジ活アドバイザーの筆者が、酢キノコがアンチエイジングにおすすめな理由と、簡単酢キノコレシピご紹介します。
■ゆるやかな血糖値上昇と、AGEの生成が抑えられる
食後1時間が、身体のなかで「AGE」が生成されやすいと考えられています。食後30分から1時間で血糖値が上がり「糖化」が起こってしまうためです。
ですが、食事と一緒に大さじ1程度のお酢をとることで、食後の血糖値上昇をゆるやかにすることが明らかになっています。急激な血糖値上昇をさけることは、糖化反応を抑えることにもつながります。
AGEは、生で食べるよりも加熱調理をすることで量が増えてしまいますが、つねに生のものを食べることも現実的ではありませんよね。
AGEが気になる時は、お酢を加熱料理の下ごしらえに使ってみましょう。
■抗酸化成分が充実する「キノコ」
糖化を抑制する食材に「キノコ」があります。
キノコは、「食物繊維」が豊富で低GIな食材です。糖の吸収を抑制して、ゆるやかな血糖値の上昇が期待できます。
また、キノコには抗酸化成分である「エルゴチオネイン」が含まれています。新鮮なキノコに多く含まれる成分で、水やお湯に溶け出し熱や酸にも強いのが特徴です。
■アンチエイジングに役立つ「酢キノコ」
ゆるやかな血糖値上昇に働きかける「お酢」と、豊富な食物繊維と抗酸化成分が含まれている「キノコ」を組み合わせた「酢キノコ」は、老化の要因である糖化反応を抑えることにつながるため、アンチエイジングに役立ちます。
血糖値の急上昇を抑制する働きも期待できるので、ダイエットや日々の健康管理にもおすすめですよ。
■酢キノコのレシピ
酢キノコのレシピをご紹介します。調理過程で水分がキノコからでる場合がありますが、酢キノコのなかにはいれずに、みそ汁などにいれて活用してくださいね。
材料(つくりやすい分量)
・マイタケやシイタケなどのキノコ 400g
・水 大さじ3
A
・米酢 150ml
・甜菜糖(砂糖) 大さじ1
・塩 小さじ1
作り方
(1)キノコ類は粗みじん切りにします。
(2)水と(1)のキノコをフライパンに入れてフタをし、スチーム炒めをします(焦げないように注意)。
(3)火が通ったら、よく混ぜ合わせたAの中に(2)を入れ、なじませたら完成です。
アンチエイジングにおすすめの酢キノコを、お肉や魚料理のつけあわせとして活用してくださいね。
(ベジ活アドバイザー 生井理恵)
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【参考】
※老化の原因「糖化」を防止しよう – オムロン
※ニュースリリース – ミツカン
※(2019)「日経ヘルス 2019月12月号」(日経BP社)