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寝不足も原因に!歯学博士に聞く「歯周病」セルフチェック


つやプラ編集部

「歯茎の出血が気になる」「歯茎が痩せて下がった気がする」実はどちらも歯周病のサイン。残業続きで睡眠不足になっている人は要注意! セルフチェックと予防法を、歯学博士である愛知学院大学の野口俊英名誉教授に聞きました。

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■歯茎が「出血」「下がる」はどちらも歯周病!

 「歯周病は『歯肉炎』と『歯周炎』の2つに分かれます。特に若いうちに、残業などのハードワークや不規則な生活、睡眠不足、ストレスなどが高じて、全身の免疫力が低下すると、歯茎の出血・赤み・腫れなどが起きる『歯肉炎』になるケースが多いです。通常、乱れた生活習慣を正し、歯磨きを正しく行なえば良くなってきます」(野口先生/以下同)

野口先生によれば、もうひとつの歯周病である「歯周炎」は、「歯肉炎」を放っておくとなってしまうのだそう。
「軽度~中度の『歯周炎』になっている年代は、40代過ぎの方が80%にも上ります。若いうちに生活習慣を放置した歯肉炎の延長です。『歯周炎』になると、出血、膿、骨が溶けて歯が動く、歯茎が下がり歯茎と歯の間に隙間ができるなどの症状が出てきます。歯茎が下がるのは、乱暴な歯磨きや縦磨きなども原因です」

 

■セルフチェックしてみよう!歯周病を見分ける方法

 上記の症状に心当たりがあり、不安に感じる方は、簡単にセルフチェックしてみましょう。

歯周病をチェック!

・「痛みはないものの、歯茎の出血・赤み・腫れがある、口臭が気になる」→歯肉炎の可能性
・「歯茎が下がる・出血・膿、歯がグラグラ動く」→歯周炎の可能性
・「歯肉に 『スティップリング』が見られない」→歯肉炎・歯周炎の可能性

スティップリングとは、みかんの皮の表面にあるような、多数の白いブツブツした形状のもの。健康な歯茎に見られるもので、歯肉が緩むと見られなくなります。歯肉炎を治療すると戻ることから、歯肉炎や歯周炎を見分けるひとつのサインといわれています。

 

■歯周病を防ぐ方法は?

 「食べカスではなく『プラーク』を取る磨き方が重要です。プラークとは、歯と歯茎の間の細菌のことで、糊(のり)のように歯にくっついています。ポイントは、ひとつひとつの歯に時間をかけて、『横磨き』をすること。『縦磨き』は歯茎に歯ブラシが当たって傷つきやすく、歯茎が下がる原因になります。よって、毛が柔らかめで、毛束がひとつになっているワンタフトブラシを使うのがおすすめです」

セルフチェックで心当たりがあった方は、生活習慣を見直し、ストレス発散に努め、歯磨きの方法を変えてみるがおすすめです。口臭や見た目の美しさはもちろん、将来の歯を守るためにも、ぜひ意識してみてください。
(つやプラ編集部)

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【取材】
※野口 俊英/歯学博士
1969年東京医科歯科大学歯学部卒業。愛知学院大学歯学部学部長、愛知学院大学歯学部附属病院(歯周病科)院長、歯学部教授、日本歯周病学会理事長、日本歯科保存学会理事、日本レーザー歯学会理事を経て現在、スモカ歯磨株式会社の顧問を務める。

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