寒い季節にホッと一息。身体の芯から温まる甘酒は冬にも大変人気の飲み物。甘酒は、古くから伝わる発酵甘味料で、大変栄養価の高い飲み物として季節問わずに飲まれています。
実は簡単にご自宅の炊飯器でも作れちゃう甘酒。栄養満点の甘酒レシピを伝授します!
■甘酒とは
甘酒とは、米麹とご飯とお湯で作る発酵飲料です。麹の酵素アミラーゼによって、米のデンプンが糖質に代わり、甘みが出ます。甘酒は、そのまま飲むのはもちろん、お料理の際にお砂糖の代わりに使えばカロリーダウンでき、ヘルシーな調味料としても活用できます。
■甘酒の栄養価とは
甘酒には、ビタミンB群(B1,B2,B6)、葉酸、食物繊維、オリゴ糖やアミノ酸など幅広い栄養素が含まれています。それらの成分は、栄養剤として点滴に含まれているものと性質がほぼ同じであることから、「飲む点滴」とも呼ばれ、身体の中から健康的に体調を整えてくれます。また、甘酒は、身体への吸収率も高く、麹に含まれている酵素の働きによって、免疫力の活性化や整腸作用などの効果が期待できると言われています。
■炊飯器でカンタン!甘酒レシピ
材料
・生の米麹 300g
・約60℃のお湯 300cc
作り方
1. 麹を手でよくほぐす。
2. 1を炊飯器に入れ、約60℃のお湯を入れてよくなじませる。
3. 炊飯器のふたを開けた状態でゴミが入らないように布巾をかぶせる。
4. 炊飯器を保温モードにし、炊飯器のふたを少し開けた状態で4~5時間、保温する。60℃を保つようにふたの開け具合で調整する。
5. 全体の温度が均一になるように、4の途中で1~2回、空気を含ませるように全体を混ぜる。
6. 容器に移して、粗熱が取れたら冷蔵庫で保存する。
※約1ヶ月保存が可能。飲む場合は、お好みで水またはお湯で希釈すること。
■ひと味違う!甘酒のチャイレシピ
鍋に希釈していない甘酒を大さじ2杯入れ、水200CC、プーアール茶の茶葉2g、シナモン少々を入れて弱火で煮だす。茶漉しでこしたら出来上がり!
寒い冬にピッタリの栄養満点発酵ドリンクの「甘酒」。ぜひ試してみて!
(5ツ星お米マイスター/発酵食スペシャリスト 澁谷梨絵
日本で唯一の穀物のプロフェッショナル資格(5ツ星お米マイスター、ごはんソムリエ、雑穀エキスパート、薬膳インストラクター、雑穀マイスター、発酵食スペシャリスト)を持つ女性米屋。米・雑穀・麹の専門家。)
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【参考】
※三ツ井清貴(2014)『発酵食スペシャリスト養成講座テキスト』(がくぶん)