季節を問わず女性を悩ませる冷え。冬は外気温の寒さから、より冷えに悩まされる方が増えますよね。
私たちの身体は、深部体温が37℃で正常に機能するようにできているため、冷えによって深部体温が下がると、いろいろな機能が滞ってしまいます。その一つが冷えによる便秘です。「冬になると便秘になる」という方は、冷えが原因かも知れません。
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して15年の美養フードクリエイターである筆者が、冬便秘でお困りの方におすすめの「身体を芯から温める腸活鍋」を3つご紹介します。
■温活・腸活におすすめの鍋3つ
(1)サンゲタン鍋
鶏に高麗人参や棗、クコの実、ニンニクなどの生薬をつめて長時間煮込んで作るサンゲタン。サンゲタンは、本来、夏バテ予防のために夏に食べるものですが、冬の滋養強壮にもおすすめです。
鶏を丸ごと煮込んでいるため、出汁もしっかり出ていますから、そこに水を加えて伸ばしてスープを作ります。さらに、白菜やねぎ、お豆腐などの具材を加えてお鍋を作りましょう。
サンゲタンに含まれる生薬は、どれも身体を温め、体力を養うものばかりですから、腸活はもちろん、風邪に負けない強い身体作りにも◎。
(2)スダチ鍋
スダチなどの柑橘系の香り成分であるリモネンには、交感神経を刺激し血管を広げて血流をスムーズにする働きがあります。身体のすみずみまで血液がとどくことで、身体の深部体温も上がります。
いつものお鍋に、スライスしたスダチをたっぷり加えてみましょう。スダチの酸味で、市販のポン酢やゴマダレを使わなくても、美味しく食べることができます。
リモネンの香りには、リラックス効果もあるといわれていますから、身体も心も温まるお鍋です。
(3)ねぎ鍋
ねぎの辛味成分である硫化アリルには、血液の流れをスムーズにする働きがあります。冬は、ねぎの旬。白い部分が太くねっとりと甘い下仁田ネギを具材に、β-カロテンの多い万能ねぎを薬味に使えば、ねぎをたっぷり摂ることができます。
ねぎには、善玉菌のエサとなる食物繊維も含まれていますから、腸内フローラの改善に役立ちます。
冷えは万病の元ともいわれます。身体を芯から温めるお鍋を食べて、冬も元気に過ごしたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
【関連記事】
・40代からの腸活に◎!「毎日食べたいフルーツ」3つ
・ダイエット中は「おにぎり」が正解!?加えたい具材2つ
・「酵素ジュース」は砂糖不使用で出来る!作り方のポイント
・ダイエットに今日から始めたい!ヤセ菌が増える食べもの5つ
【参考】
※松生恒夫 著「長生きしたけりゃ、腸は冷やすな」(2013年)主婦の友社
※なぜ体温は37℃なのか? – テルモ
※成分情報 リモネン – わかさ生活
※成分情報 ねぎ – わかさ生活